[新製品・サービス]
TED、企業内のデータやSaaSを横断検索するナレッジ活用サービス「Glean」を販売
2025年9月24日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三
東京エレクトロン デバイス(TED)は2025年9月18日、米Glean Technologiesのナレッジ活用クラウドサービス「Glean」を販売開始した。企業内に蓄積された情報の横断検索、対話型生成AIによる回答生成、業務を自動化するAIエージェントの開発・実行といった機能を提供する。
東京エレクトロン デバイス(TED)が販売開始した「Glean」は、米Glean Technologiesのナレッジ活用クラウドサービスである。
販売の背景として、企業において業務に必要な情報がメール、チャット履歴、ドキュメントなど複数のツールに分散し、エンドユーザーは必要な情報を探すのに時間を費やしている問題を挙げている。「リモートワークやグローバル拠点での協業が進む中で情報のサイロ化が進み、従来の検索機能やナレッジ管理では散在する情報から迅速に答えを得ることが難しくなっている」(TED)。Gleanがこうした情報管理・共有上の課題を解決するという。
図1:企業内ナレッジ活用クラウドサービス「Glean」の概要(出典:東京エレクトロン デバイス)拡大画像表示
主な機能として、(1)企業情報の横断検索、(2)対話型生成AIによる回答生成、(3)業務を自動化するAIエージェントの開発・実行を提供する(図1)。
(1)企業情報の横断検索
企業内の各種データソースを横断的に検索する。ベクトル検索、ナレッジグラフ、カスタム言語モデルを活用できる。ユーザーのアクセス権に基づいて、パーソナライズした検索結果を返す。データソースとして利用可能なシステムが豊富で、Microsoft 365、Google Workspace、Slack、Salesforce、Boxなど100以上のSaaSの自社データをソースにできる。
(2)対話型生成AIによる回答生成
対話型生成AIが、エンドユーザーからの自然言語の質問に対して回答を生成する。RAG(検索拡張生成)構成により、企業固有のナレッジや外部の検索データも情報ソースに指定して、自社の業務に即した回答が得られる。
(3)業務を自動化するAIエージェントの開発・実行
AIエージェントを用いて業務フローを自動実行させられる。定義済みのAIエージェントを用意するほか、ノーコードまたはコーディングで構築したカスタムエージェントを活用できる。

































