[事例ニュース]
札幌市の岩田地崎建設がタレントマネジメントを導入、従業員スキルの可視化で人材育成を強化
2025年10月9日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
岩田地崎建設(本社:北海道札幌市)は、人事・人材管理にタレントマネジメントの仕組みを導入した。Works Human Intelligence(WHI)の「COMPANY Talent Management」を導入し、従業員のスキルを体系的に管理し、スキルを踏まえた異動や育成施策の立案・実施を行えるようにしている。WHI Holdingsが2025年10月8日に発表した。
岩田地崎建設は、北海道札幌市に本社を置く総合建設会社である。ゼネコンとして建築工事、土木工事、舗装工事など建設全般のほか、不動産事業も手がけている。1922(大正11)年創業の長い歴史を持ち、2007年に地崎工業と合併して現社名となった。北海道だけでなく全国や台湾など海外にも事業展開している。
同社は人材開発を重点戦略の1つとして取り組むも、従業員のスキルを体系的に管理する仕組みがなく、スキルを踏まえた異動や育成施策の立案・実施を行うことが難しかったという。

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同社は以前より、Works Human Intelligence(WHI)のHCM(人事・人材管理)システム「COMPANY」を利用している。今回、上記の課題を解決するために、WHIがクラウドサービス(SaaS)で提供しているタレントマネジメントシステム「COMPANY Talent Management」(画面1)を導入した。同システムは、従業員のスキルやモチベーションの可視化から戦略的人員配置まで、従業員と企業双方の視点に立った機能を備えている(関連記事:タレントマネジメント「COMPANY Talent Management」を刷新、買収した「CYDAS」を統合)。
タレントマネジメントの仕組みにより、従業員のスキルを体系的に管理し、スキルアップ施策を円滑に進められるようにする。COMPANY Talent Managementでは、COMPANYに蓄積された異動履歴、評価履歴、勤怠情報などとの連携により、人材データを包括的に可視化することができる。
「従業員本人が担当業務、自己紹介、今後取り組みたいことなどを簡単に登録可能で、人材情報が充実する」(岩田地崎建設)とCOMPANY Talent ManagementのUI/操作性を評価している。
また、活用の工夫として、コミュニケーションやマネジメントなどの汎用的な全社共通スキルだけでなく、各部門が求める専門的なスキルも定義して、従業員が保有するスキルを包括的に管理する。また、スキルアップへの取り組み状況や習熟度を従業員ごとに可視化し、研修や新規配属者の育成計画の作成などに活用するという。