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学習管理システム新版「KnowledgeDeliver 7.8」、外部ツールとのLTI連携が可能に─デジタル・ナレッジ
2025年11月4日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
デジタル・ナレッジは2025年11月4日、LMS(学習管理システム)の新版「KnowledgeDeliver 7.8」をリリースした。新版では、各種の教育用ツールと標準プロトコル「LTI」を介して連携できるようにした。また、所属部門や役割などの条件に該当する受講者の受講状況を集計する機能やダッシュボード機能を強化した。
デジタル・ナレッジの「KnowledgeDeliver(ナレッジデリバー)」は、eラーニングの運営に必要な機能を備えたLMS(学習管理システム)である。学習コンテンツの配信や受講管理だけでなく、コンテンツの作成機能を備え、映像教材も簡単に作成できるとしている。要望に応じてカスタマイズが可能である。クラウドサービス(SaaS)やパッケージソフトウェアなど各種形態で提供する。
図1:eラーニングシステム「KnowledgeDeliver」と外部システムを標準プロトコル「LTI」で連携できるようにした(出典:デジタル・ナレッジ)拡大画像表示
新版の7.8では、各種の教育用ツールと標準プロトコル「LTI(Learning Tools Interoperability:学習ツール相互運用性)」を介して連携する機能「LTI1.3連携オプション」(図1)が加わった。KnowledgeDeliverから教育用ツール側コンテンツの呼び出し・起動が可能なほか、外部の教育用ツールとの間でSSO(シングルサインオン)による横断的なアクセスやユーザー情報(氏名、役割など)の共有が可能になる。
LTIで連携する外部ツールの例が「Zoomミーティング」である。メールアドレスをZoomアカウントと同じものに設定することで、KnowledgeDeliverの画面からZoomミーティングの管理・参加が可能になる(画面1)。このほか、「Microsoft 365(Class Notebook)」や「トレパ」などの教育サービスの管理をKnowledgeDeliverから行える。
画面1:KnowledgeDeliverからZoomミーティングを設定できるようにした(出典:デジタル・ナレッジ)拡大画像表示
新版では、ユーザーの項目別に受講状況を確認する機能「ユーザ項目別受講状況」を追加した。ユーザーの所属部門や割り当てられているロール(役割)と、カスタム項目の条件に該当する受講者の受講状況を集計。ユーザーごとに、修了率、修了者数、登録受講者数、最終得点の平均、最高得点の平均を確認できる。
このほか、ダッシュボード機能を強化している。受講状況などを集計して図示する新機能「期限間近の低進捗者数」および「クラス用タグ内訳」を追加した。合わせて実装したダッシュボード設定画面において、従来の「利用状況」「修了状況」「曜日・時間帯別受講状況」を含む5種類の集計から3種類を選択してホーム画面に表示できる。

































