ソフトウェア開発のリアルコムは、P&Gなど米国企業で導入実績を持つナレッジマネジメントソフト「REALCOM AskMe Enterprise 8.5 日本語版」(AskMe)の出荷を10月2日より開始した。2008年4月に同社が買収完了を発表した旧AskMe社が米国において開発、販売していたソフトウェア製品を日本語化したもの。
今回発表されたAskMeでは、次のような機能を利用できる。
- 社員の専門性の見える化:社員のプロフィール情報から専門性を明確にして「見える化」する。社員の日々の活動をトラッキングし、専門性を自動的に更新していくことができる。投稿されたコンテンツは、投稿者のプロフィール情報と紐付けられるので、静的なプロフィール情報だけでは実現できない専門性の管理を行うことが可能。
- 業務課題の解決:社員の専門性が明確になれば社内の専門家との共同作業が可能になり、組織ナレッジを利用する基盤とできる。組織ナレッジを利用して業務課題の解決をすばやく図れるようになるほか、ワークフロー機能を組み合わせることによって投稿コンテンツの精度を保証するなど、ナレッジの活用が可能になる。
- 情報アクセスの最適化:ファストサーチ&トランスファ社の検索エンジンが搭載されており、オプションの機能を利用することで外部ファイルサーバーなどと連携した情報の検索や活用も可能になる。また、社内ポータルサーバー「Microsoft Office SharePoint Server 2007」へのWebパーツ組み込みやメール連携機能により、質問と回答、ファイル投稿、キーワード検索などの作業をメールだけで行って、ナレッジや利用履歴をAskMe上に蓄積していくことができる。
AskMeは.net Frameworkで構築されているサーバーアプリケーションであり、2009年春以降に出荷が予定されている次期バージョンではMicrosoft Office SharePoint Server2007とのさらなる連携強化が図られるという。今回提供されるAskMeの標準価格は、300ユーザーCAL付き1サーバーライセンスの最小構成で350万円から(税別)。大手企業顧客の部門導入を中心に、出荷開始1年で15件の受注を見込んでいる。
AskMe情報ページ
http://www.realcom.co.jp/askme/