JR九州(九州旅客鉄道)は、TCOを最大50%削減する新基幹システムの導入、稼働を開始したと発表。これにより、従来資産の継承と業務処理性能の向上を実現する。また2009年には、ICカード導入とそのサービスシステムの実現を目指す。
新基幹システムの構築は、JR九州システムソリューションズおよび日本電気が担当。約20,000本のプログラムが動作する大規模なメインフレーム系システムを、オープン系システムへ移行した国内最大級のマイグレーション事例となった。今後は、2011年の九州新幹線全線開業および新博多駅ビル開業に向けて展開される新たなビジネスモデルに柔軟に対応できるサービス提供基盤となる。
JR九州は15年以上にわたり、経理・営業・人事情報などの基幹システムでメインフレーム中心としたシステムを使用していたが、ハードウェアの維持コストや稼働するアプケーションソフトの制約などに課題を抱えていた。新システムへの移行は、こうした課題を解決するとともに、運輸情報や社員情報を扱う情報系システムなどとの連携を可能とした。
新システム導入により得られる成果は次のとおり。
TCOを最大50%削減
JR九州は、メインフレーム2台の構成を、NEC統合エンタープライズサーバ「NX7700iシリーズ」をはじめとする16台のサーバに移行。ハードウェアの保守費用、システムの運用管理およびアップグレード費用などのTCO(システムにかかる総経費)を従来システムと比較して最大50%削減。また、従来比約40%の省電力化と約90%の省スペース化も実現した。
従来資産の継承と処理性能の向上
従来のメインフレーム系システム上で動作する業務アプリケーションを継承してオープン系システムに移行。業務アプリケーションの開発効率向上とともに、他システムとの連携も容易になった。また決算処理の2時間短縮など、業務アプリケーションの処理性能の改善も実現した。
新たなビジネスモデルへの対応
NECのサービス実行基盤「WebOTX」の採用により、大規模システムを「サービス」の集まりとして構築する設計手法(SOA)に対応。今後は、2009年発行予定のICカード乗車券「SUGOCA(スゴカ)」を駅ビルテナント等でのショッピング使用などにも対応するサービスを予定。「SUGOCA」は、2010年春に北部九州地区の私鉄・地下鉄・バスおよび、その他の地域のICカード乗車券との相互利用も計画、顧客向けサービスの向上を目指す。
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