日立ソフトは2008年10月27日、ログ管理ソフト「SenSage Enterprise Security Analytics」(以下、SenSage)の動作検証などを利用できる「SenSageテイスティング・センタ」の設立とサービス開始を発表した。実際の本番稼働に近い環境で事前検証することにより、統合ログ管理システムの導入を検討中の顧客や導入済みユーザーが抱える課題を解決できるとしている。
SenSage(センセージ)は、東京エレクトロン デバイスが国内総販売代理店を務める、米SenSage社のログ管理ソフトウェア。各種システムのログフォーマットに対応し、膨大なログデータを高圧縮で長期保管して集中管理する。横断的な検索機能や高速レポーティング機能を持ち、さまざまな業種に対応している。
内部統制対応の会計年度に入り、証跡管理のための統合ログ管理システムの必要性がますます高まってきている一方、システムの導入には十分な計画や事前検証が必要とされる。「SenSageテイスティング・センタ」では、顧客の計画立案や検証作業を支援するため、要望に応じて以下の各サービスを提供する。
導入前コース
SenSage導入を検討中の顧客に向け、無料で提供。導入後のシステムイメージを具体的に理解できる。
- 擬似環境体験サービス :デモ環境ではなく、本番稼働環境を想定した仕様のサーバーやストレージによるSenSageのデモンストレーション、実際の操作や性能の体験が可能。
- ログ取り込み検証サービス:顧客が本番環境で生成した実際のログファイルを使用して、SenSageへの取り込みやその性能の検証を行う。
- レポート出力検証サービス :顧客提供によるログファイルを使って、必要なレポートをSenSageで実際に出力。レポート作成時のログ検索性能も同時に検証する。
導入後コース
SenSageを導入済みの顧客に対し、一部有償で提供する。
- シミュレーションサービス:SenSageサーバーの増設などによる性能向上や、新しいログの取り込みなど、検討中のシステム拡張を擬似的に行い、問題点の事前発見や対応策の検討について支援する。
- 環境提供サービス:障害発生時などにおいて、再現テストのための擬似環境を提供し、問題解決を支援する。
同社ではSenSageをログ管理プラットフォームの中核製品と位置付け、顧客にとって価値ある統合ログ管理ソリューションを提供していく予定という。
日立ソフト
http://hitachisoft.jp/