日本ユニシスグループのユニアデックスとエス・アンド・アイは2008年12月4日、サーバーやストレージ、ネットワークの仮想化に対するコンサルティング、アセスメント(評価見積もり)、設計・構築、運用・保守の一貫(ワンストップ)サービスと、情報収集・技術教育などを担う「仮想化ビジネス推進センター」を共同で設立し、12月5日から約50名の体制で運用を開始すると発表した。
SaaS事業を視野に入れたデータセンターの増強ニーズや、企業のサーバー統合ニーズが高まるにつれ、物理サーバーをソフトウェアによって仮想的に分割し、複数の仮想サーバー領域を作るサーバー仮想化や、ストレージとネットワークの仮想化に対するニーズも拡大している。
ユニアデックスでは、2004年から仮想化ソフトウェア製品の保守を主体にビジネスを推進してきた。また、ユニアデックスの子会社であり日本IBMの関連会社でもあるエス・アンド・アイは、「IBM System x」による仮想化システムの販売、導入、構築、運用サービスを推進し実績を築いてきた。
両社の共同体制による「仮想化ビジネス推進センター」では、ユーザーへの一元窓口として、特定のベンダー製品に依存せず主要各社のサーバー仮想化ソフトウェアを取り扱い、ユーザーのニーズや環境に合わせた最適な製品、ソリューションを組み合わせて提供する。それにより拡張性と柔軟性に富んだ仮想化システム基盤の構築や、24時間365日、全国レベルでの保守が可能になる。また同センターでの一元対応によって、システム担当者の負担軽減など業務の効率化も期待できるという。
両社が掲げる同センターの主な役割は以下のとおり。
- 仮想化導入ユーザーのアプリケーションを含むソフトウェア検証サービス
- サーバー、ストレージ、ネットワークの仮想化に関するコンサルティング、アセスメント、設計・構築から運用・保守に至るワンストップサービスの提供
- 仮想化ビジネスにおける関連情報の集約と発信
- 仮想化全般における技術教育推進
なお、同センターでは、主に「VMware」「Microsoft Hyper-V」「Citrix XenDesktop」「Hitachi Virtage」の4種類の主要仮想化ソフトウェアを取り扱う。
両社は、同センターにおいて互いの得意分野を持ち寄ったワンストップサービスを展開し、仮想化ビジネスの一層の拡大を推進していくとしている。
ユニアデックス
http://www.uniadex.co.jp/
エス・アンド・アイ
http://sandi.jp/