日本電気(NEC)は2009年7月6日、NECグループの国内営業力強化のため、グループ内のソリューション事業体制を2009年10月1日をめどに再編すると発表した。
再編の柱は以下の2つ。
- グループ内の各社で有していた東名阪地域の中堅市場向け営業機能をNECネクサソリューションズへ統合
- 大手市場向け営業機能および東名阪以外の地域の全営業機能をNECへ統合
NECは2009年4月に、これまで事業分野ごとに持っていた営業機能を統合して営業窓口を1つにした「営業ビジネスユニット」を設置し、顧客満足の向上や、提案力・営業力の強化を図ってきた。今回の再編は、それを一歩進めて、さらなる営業力強化のためにグループ企業を含めたソリューション事業体制の強化を行うというもので、再編・統合の概要は以下のとおり。
1.中堅市場(東名阪)向け営業機能の統合
NECおよびグループ各社が有する東名阪地域の中堅市場向け営業機能を、(新生)NECネクサソリューションズへ移管・統合。同社は、「中堅市場向けソリューション・サービスインテグレータ」として、NECの中堅向け基幹ERPパッケージ「EXPLANNERシリーズ」や、SaaSサービス型事業を核にスピード感ある事業活動を推進していく。
2.大手市場向け営業機能の統合
グループ会社が有する大手市場向け営業機能(担当組織、顧客)を、NECへ移管・統合。同社の営業ビジネスユニットに、各社からの約500名の営業要員を加えることで、営業品質の強化、新規案件・新規顧客の開拓などを加速し、大手市場での事業拡大を図る。
3.各地域における営業機能の統合
東名阪以外の各地域については、グループ各社の営業機能をNECの各支社に移管・統合。地域特性に応じた事業展開と、地域における窓口の一元化によって、ソリューション事業の拡大を推進する。
今回の再編にともない、NECトータルインテグレーションサービス(NTIS)は、9月末までに営業・SI等の全機能をNECとNECネクサソリュ-ションズに移管。また、NECソフトをはじめ各地域のグループ各社は、NECグループにおける、SI、ソフトウェア開発を担う会社として、各社がこれまで培ってきた技術力を活かしながら、NECのITサービスビジネスユニットと密接に連携し事業展開するとのこと。
今回の再編・統合により同グループでは、グループ全体の営業効率の最大化と営業力の強化を図っていく。