日本ヒューレット・パッカードは2009年7月14日、ビジネス・インテリジェンス(BI)導入支援の新サービス「HP BIコンサルティングサービス」を発表した。同社が2006年に買収したBI専業のコンサルティング会社、米ナイツブリッジ・ソリューションズのノウハウをベースに、BI導入支援サービスとして体系化した。BIツール導入のみを目的とするのではなく、マスターデータ統合までを含めた「データ活用基盤」全体の整備を支援することが特徴だ。
新サービスの柱となるのは、(1)BI導入の優先順位付けを支援する「BI戦略と管理サービス」、(2)複数システム間のデータ統合を支援する「エンタープライズデータ管理サービス」、(3)経営指標の策定やデータ分析を支援する「パフォーマンス管理と分析」の3つだ。
(1)は、BIに関するツールの導入度やビジネスへの活用度、企業戦略への浸透度の3点から企業のBIへの取り組みレベルを評価する「BI成熟度モデル」を利用し、優先度を診断。その結果に基づき、BI導入にあたり今後3年間で取り組むべき事項をまとめた「マスタープラン」を作成する。(2)は組織横断型の情報管理組織の構築や、各システムのマスターデータ統合を支援する。(3)はデータ分析ツールの導入や、KPI(重要業績指標)策定を支援する。
HPは今回のサービス開始に先立ち、世界各国でパイロットプロジェクトを実施。その結果、「75パーセントを超える企業が、マスターデータ管理や組織横断型の情報管理組織の導入が進んでおらず、全社レベルでのBI導入ができていない」(HPソフトウェア・ソリューションズ統括本部BIS事業本部BIソリューション部ソリューション・アーキテクトの羽田 宏氏)ことが明らかになったという。こうした問題を解決するものとして、今回の新サービスを訴求していく。
業務システムの“増改築”を繰り返した結果、柔軟なデータ分析ができなくなってしまった大企業を主な対象とする。業種は問わないものの、金融や通信・メディア、小売・製造・流通業への導入に注力する考えだ。導入期間はマスターデータ統合の場合「導入プラン策定で数週間~1カ月、製品選択から導入まで半年」(同社)が目安。料金は個別見積もり。
HPE / BI / ITコンサルティング / MDM / マスターデータ
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