富士通は2009年8月26日、2008年5月より提供している安心安全ソリューション「SafetyValue(セーフティバリュー)」の新たなラインナップとして「認証印刷ソリューション」の提供を同日より開始すると発表した。本ソリューションは、ICカードを利用することにより、印刷時の情報漏えいを防ぎ、印刷コストを削減するもので、富士通のソフトウェア「Interstage Print Manager(インターステージ プリント マネージャ)」、富士通アドバンストエンジニアリングのソフトウェア「EcoGate Print for Print Manager(エコゲート プリント フォー プリント マネージャ)」とICカードリーダの構成となっている。
「認証印刷ソリューション」は、プリンタに設置したICカードリーダに対応する本人のカードをかざすことで印刷を行うため、従来プリンタでの置き忘れなどにより発生した紙からの情報漏えいを防ぐことができる。また、印刷環境や情報をプリンタサーバで一元管理することにより、既存のプリンタでそのまま導入できる。これにより、ICカードリーダを設置するだけの低コストで印刷システムを構築でき、印刷情報のレポート出力による見える化も実現する。さらに、印刷時に選択したプリンタが故障や混雑などで待機となった場合、あらためて印刷を指示せずに、他のプリンタで認証をするだけで印刷できる。
「認証印刷ソリューション」は、技術的な対策が取りにくいヒューマンエラーに起因する事故への対策として、「SafetyValue」で提供している「情報セキュリティ」の分野において提供されるICカードと専用ソフトウェアを使ったソリューションである。印刷管理ソフトウェア製品「Interstage Print Manager」と認証管理ソフトウェア製品「EcoGate Print for Print Manager」との連携によって、企業の情報漏えい防止と運用コスト削減、環境負荷低減を実現してする。
「認証印刷ソリューション」の特長は次のとおり。
1. ICカードを利用して印刷による情報漏えいを防止
利用者がプリンタに設置したICカードリーダにFelicaなどの対応カードをかざすことで、はじめて印刷が実行される。利用者自身が認証をしないと印刷されないため、印刷物の置き忘れや紛れ込みなどによる情報漏えいを防ぐことができる。
2. 既存の印刷環境をそのまま活用、低コストでの導入が可能
本ソリューションを導入する際、プリンタメーカーや機種の統一は不要であり、ICカードリーダを設置するだけで既存の印刷環境をそのまま活用できる。
- ICカードリーダは、LANケーブルで接続するだけで簡単にプリンタに設置できる。
- 複数の異なるベンダーのプリンタを一元管理することができ、プリンタメーカーや機種に依存しない運用が可能となる。
- 主要プリンタメーカーのドライバを利用することで、プリンタ機種固有の機能(2up印刷、ステイプル)なども含めて、フルに活用することができる。
3. 無駄な印刷コストの削減
- 部門や利用者単位で、印刷枚数やカラー・モノクロ比率、両面・片面比率といった印刷コストにつながる管理者向け統計情報をレポート出力することで、印刷コストの見える化が可能になる。
- 印刷管理サーバ上で印刷データを保持しているため、指定した一定時間を過ぎても認証印刷されない印刷データは、自動的に消去される。
4. どこでも認証印刷
- 印刷管理サーバで印刷情報を一元管理しているため、印刷時に選択したプリンタが混雑などにより使用できない場合でも、他のプリンタで認証をするだけで印刷できる。
「認証印刷ソリューション」の構成と販売価格(税別)、提供時期は次のとおり。
- 「Interstage Print Manager Standard Edition V9」(印刷管理サーバ)は、30万円で提供中。
- 「EcoGate Print for Print Manager」(印刷管理サーバ)は、30万円、2009年8月発売。
- 「ICカードリーダ」(カードリーダ)は、4万円、2009年8月発売。
安心安全ソリューション
http://segroup.fujitsu.com/security/index.html
Interstage Print Manager
http://interstage.fujitsu.com/jp/output/printmgr/?pr
EcoGate Print
http://jp.fujitsu.com/group/fae/services/product/ecogateprint/?eg=090826fjre