情報インフラ領域の製品/技術の強化に注力──。 「ストレージなど情報インフラストラクチャに的を絞り、大手企業のデータセンター(DC)の将来を見越した上で、自社に足りない技術や広く受け入れられる技術を持つ企業を買収してきた」(EMCジャパンの高橋俊之マーケティング本部長)。この言葉通り、米EMCはストレージで管理するデータと、データセンター(DC)運営を高度化する製品/技術を、40社を超えるM&Aによって強化している。
それを見ると、爆発的に増加するデータや情報と、それを保管・活用するITインフラを適切に運用するために、いかに膨大な技術や製品が必要になるのかが分かる。(1)データのバックアップ、リカバリー、圧縮といったストレージの可用性/アーカイブに関わる製品群、(2)データの暗号化やアクセス権を管理するセキュリティ関連ソフト群、(3)ファイルやストレージ、ネットワーク機器、サーバーなど情報インフラのリソース管理/運用管理ツール群(=Ionix)、などだ。サーバーに限らず、ストレージやネットワーク機器でも当たり前になった仮想化技術も、その延長線上にある。「大手ユーザー企業の声を聞いて実現した買収もある」(同)。
買収に投じた金額は、公表分を合計すると約114億ドル。買収の最高額はつい最近までDocumentumの17億ドルだったが、今年買収したDataDomainには24億ドルを投じた。それでも2003年に6億2500万ドルを投じて買収したVMwareの時価総額は、9月初め時点で135億ドル。ピークの200億ドルより下がったとはいえ、20倍以上のリターンを得た計算だ。“投資家”としても、EMCはかなり優秀と言える。
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