[新製品・サービス]

IDCフロンティア、短期の検証作業などに向く1日99円のIaaS、ほか

ニュースフラッシュ 新製品・サービス編(2010年9月号)

2010年9月1日(水)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から、12個の新製品・サービスを取り上げた。

ストレージ [ハードウェア]

重複排除バックアップにも対応する低価格NAS

EMCジャパンは2010年7月20日、NAS「Iomega StorCenter ix12-300r」を発売した。2Uの筺体に12台のディスクを搭載し、最大容量は24TBとなる。電源やLANポートを冗長化して可用性を高めるほか、自動でRAID構成を設定する機能を備え、ディスク交換作業を簡略化する。バックアップソフト「Avamar」のエージェントを備え、重複データの除外が可能。価格は59万8000円から。

ビデオ会議 [システム]

最大50端末と同時接続可能なビデオ会議サーバー

日立製作所は2010年7月20日、ビデオ会議用サーバー「ビデオサーバS」を発表した。PCやテレビなどのビデオ会議端末にHD画質の映像を配信する。標準で6拠点(20端末)と同時接続でき、ライセンスの追加で20拠点(50端末)まで接続先を増やせる。6拠点については接続に必要な構成を初期設定済みで、導入後は簡易な操作で会議を始められる。価格(税込)は73万5000円から。

IaaS [システム]

短期の検証作業などに向く1日99円のIaaS

IDCフロンティアは2010年7月20日、クラウドサービス「NOAHプラットフォームサービス」の新料金プラン「99プラン」を発表した。プロセサやメモリーなどのリソースを1日99円より提供する。仮想マシンのスペックは、1プロセサ、384MBのメモリー容量、10GBのハードディスク容量、OSは「CentOS」で固定だが、最低契約期間を設けず1日から利用できる。初期費用は不要。

生産管理 [システム]

クラウド活用で早期導入と初期コスト削減を可能に

クオリカは2010年7月21日、SaaS型の生産管理システム「AToMsQube」を発表した。受注管理や生産計画、在庫管理などに必要な機能を提供する。操作メニューを日本語、中国語、英語から選択できるほか、タッチパネル端末による操作が可能で、現場での使い勝手を考慮した。受注や売り上げデータなどをダウンロードして取得することもできる。月額料金は10万円から。

グループウェア [ソフトウェア]

中国語/英語対応でグローバルでの活用を視野

サイボウズは2010年7月27日、グループウェアソフト「サイボウズ ガルーン3」を発表した。新版は操作画面を日本語以外に中国語と英語で表示でき、異なる言語間で同じグループウェアを利用できるようにした。外部システムと連携するためのAPIも公開し、CRMなどのデータをガルーン3から確認できる。価格(税別)は1人あたり8000円(1000人分のライセンスを購入した場合)。

電話発着信管理 [ソフトウェア]

電話を使った業務の効率化を支援

日本IBMは2010年7月28日、電話の発着信を制御するソフト「IBM Lotus Sametime Unified Telephony」を発表した。同社の「IBM Lotus Sametime」と合わせて利用することで、Sametimeから電話を発信したり、着信した通話を携帯電話などの各種電話端末に転送したりできる。電話したい相手が不在なのかを確認する機能も備える。価格(税別)は1ユーザーあたり2万2170円。

ECM [ソフトウェア]

オフィス製品と連携してコンテンツ登録を簡素化

日本オラクルは2010年7月28日、ECM製品群「Oracle Enter-prise Content Management Suite 11g」を発表した。文書やWebコンテンツ、画像などを一元管理したり、紙の文書をスキャンしてワークフローを実行したりする製品などで構成する。新版はマイクロソフト「Office」の画面から直接コンテンツを登録できるようにした。価格は1プロセサあたり1968万7500円。

バックアップ [ソフトウェア]

バックアップ作業の運用負荷軽減

蒼天は2010年7月28日、バックアップソフト「LogVillage PC-Backup」を発売した。PCにエージェントをインストールすることなくバックアップできる。ネットワーク接続エラーなどが発生すると、同社のサポートセンターに自動で通知。ユーザー企業に負担をかけることなく、迅速な問題解決を支援する。価格(税別)は対象PCが25台の場合で7万5000円。

サーバー [ハードウェア]

仮想マシンとハードウェアを二重化して可用性向上

NECは2010年7月29日、サーバー「Express5800/R320a-M4」を発売した。2つの仮想マシンをクラスタ化し、一方の仮想マシンに障害が発生した際には自動で正常な仮想マシンに業務を引き継ぐことができる。同一構成のハードウェアを二重化し、プロセサやメモリーの処理を同期することで、ハードウェアの可用性も高めている。価格(税別)は178万円から。

メールアーカイブ [システム]

NASを活用してメールアーカイブの運用を効率化

ミラポイントジャパンは2010年8月3日、メールアーカイブ用アプライアンス「Mirapoint RazorSafe 7シリーズ」を発表した。メールの保存先にNASを指定でき、アプライアンス内のローカルディスクと合わせて最大8TB分のメールを保存する。NASとローカルディスクの違いを意識せずにメールを検索できる一方で、別々のポリシーを割り当てることも可能。価格(税別)は346万5000円から。

エンタープライズサーチ [ソフトウェア]

開けないデータも専用ビューアで検索結果として表示

住友電工情報システムは2010年8月5日、エンタープライズサーチソフト「QuickSolution Ver.7.3」を発売した。新版はオプションのビューアを使うことで、PCにインストールしていないアプリケーションのデータ上にある検索結果を表示できるようにした。検索結果を絞り込む機能を強化し、更新日時や数値範囲などから検索結果の範囲を狭めることもできる。価格は80万円から。

シングルサインオン [ソフトウェア]

他社サイトやクラウドサービスへの認証を一元管理

日本HPは2010年8月9日、シングルサインオンソフト「HP IceWall SSO Ver.10.0」を発表した。新版は認証サーバーの機能を分散配置できるようにし、他社のサイトやクラウド利用における認証機能拡大による可用性と拡張性を確保した。認証サーバーを停止することなく、設定変更などのメンテナンスを実施できる機能も備える。価格(税込)は157万5000円から(100ユーザー利用時)。

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