オービックビジネスコンサルタント(OBC)は2010年12月2日、IFRS導入を検討しているグループ企業の負担を低減し、グループ内の会計統一を可能にする新製品「奉行V ERP Enterprise Group Management-Edition」を2011年1月から発売すると発表した。
IFRS(国際会計基準)導入に向けたシステム統合には、親会社のシステムをグループ展開する案や、子会社のシステム統一を主軸にする案など、さまざまな方法が検討されるが、同社によれば、グループ経営における最大のポイントは、グループ全体ないしは子会社・関連会社におけるコストの抑制であり、自社を含めたグループが無理なく会計統一できる実現可能なプランを選定することにある。そこで同社は、グループ管理をすばやく実施でき、コストや導入・業務負担の少ないシステムの開発に至ったとのこと。
「奉行V ERP Enterprise Group Management-Edition」は、奉行シリーズの操作性や業務適合率を継承し、グループ運用を前提とした管理機能に重点を置いた専用システムで、以下の特徴がある。
- グループ運用 ~ グループ企業を前提としたパッケージモデルであり、グループ企業での運用に向けた機能を標準搭載。各企業の導入・運用方法に合わせながらも、パッケージならではの標準化・効率化をグループに対し展開できる。
- 法令対応 ~ すべての企業に最短で確実な法令対応を支援し、グループ企業内の法令・税務・労務・システム等の迅速かつ最適な対応とサポートを提供。
- グループ導入 ~ パッケージを活かした、最短かつ最適な導入を支援し、グループ企業全体への導入、各個社への導入をスムーズにサポートする。
- 連携 ~ 連結会計システムの連携インターフェースの標準提供および、BIや経営管理など、各種システムとの連携が可能。
- コスト ~ グループ内企業が負担できる企業別導入コストを算出可能。グループ全体へのシステム統一化を展開するために子会社・関連会社が負担するコストに注目し、グループ全体だけでなく、個社単位までを考慮したコストパフォーマンスモデルを提供する。
「奉行V ERP Enterprise Group Management-Edition」では、連結会計システム・ソリューションを手がけるディーバのグループ統合元帳ソリューション「DivaSystem GEXSUS」との連携が可能になっており、「奉行V ERP Enterprise Group Management-Edition」で収集したグループ会社のデータを、仕訳帳レベルで統合できる。統合されたデータは、連結会計システム「DivaSystem 9」に連携し、個社管理から連結会計まで、グループ統一会計システムとして機能。ディーバとの協業においては、連結決算までを含めたシステム提案をはじめとして、導入モデル「DivaSystem 9+奉行GM導入モデルパック」を準備し、導入提案を行っていく。
OBCでは今後、ディーバをはじめとした連結会計ソリューションメーカー各社との連携・協業を推し進め、グループ会計モデルの拡充・強化を図っていく予定。
「奉行V ERP Enterprise Group Management-Edition」紹介ページ
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オービックビジネスコンサルタント(OBC)
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