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丸紅情報システムズ、1G/10Gbpsネットワーク用フロー管理ツールの新版を販売開始

2011年1月7日(金)IT Leaders編集部

丸紅情報システムズは2011年1月6日、米インモン社が開発した、ネットワーク監視ソフトウエアの新版「トラフィック・センチネル(Traffic Sentinel) バージョン5.0」の販売を開始すると発表した。バージョン5.0では、ネットワーク上にあるサーバのCPU、メモリ、ディスクなどの使用状況を監視できる機能「ホスト・エスフロー(Host sFlow)」が追加された。

 丸紅情報システムズは、米インモンが開発した、ネットワーク監視ソフトウエアの新版「トラフィック・センチネル(Traffic Sentinel) バージョン5.0」の販売を開始した。

 トラフィック・センチネルは、コンピュータ・ネットワークを流れるデータを常時監視するソフトウエア。収集したデータを比較することで、ネットワーク全体でのサーバや仮想マシン、クラスタのしきい値や傾向を知ることができる。

 また、サーバのパフォーマンスと、それに対応するネットワーク・トラフィックとを直接的に関連付けて、ネットワークやシステムの管理を一元化することも可能となる。コンピュータ・ネットワークのトラフィック情報を収集するために、インモン社が開発した専用のプロトコル「sFlow」をはじめ、「NetFlow」「IPFIX」などに対応している。

 同ソフトで追加された主な機能は以下のとおり。

  1. ホスト・エスフロー(Host sFlow)機能
    サーバのCPU、メモリ、ディスクなどの使用状況を監視できる機能。ネットワーク全体でのサーバ、仮想マシン、クラスタのしきい値や傾向を知り、比較するための各種情報を収集する。サーバの使用状況と、それに対応するネットワークの送受信量とを直接的に関連付けることで、ネットワークやシステムの管理を一元化する。さらには、完全自動化によるネットワーク使用状況を最適化するための環境が構築可能。
  2. トランスポート層(レイヤー4)のネットワーク構成図の表示
    トランスポート層(レイヤー4)のネットワーク構成図を表示する機能が追加された。下位のネットワーク層(レイヤー3)、またはデータリンク層(レイヤー2)のネットワーク環境で、データがどのように処理されているかに関係なく、クライアントPC、サーバ、サービス間のアプリケーション層(レイヤー7)との関連性を、送受信量データを用いて、リアルタイムに表示できる。
  3. FCoE(Fibre Channel over Ethernet)の監視
    ストレージからのデータ送受信量により、ネットワーク上の負荷は急激に大きくなり、輻輳(ふくそう)状態が発生する可能性が高くなることがある。FCoEを復号化することができ、ストレージからのデータ送受信量を、ファイバーチャネルアドレスごとに追跡することが可能。
  4. マルチキャスト・グループ・メンバーシップ(IGMP)のモニタリング
    IPマルチキャストのデータ送受信量に対して、エンドホストを登録するのに用いるIGMP(Internet Group Management Protocol)の復号化も可能になった。SNMP(Simple Network Management Protocol)で管理するには対象機器の数が大きすぎるので、マルチキャスト・グループごとのマルチキャスト・メンバーシップの範囲を追跡することが有効となる。

 同ソフトの販売価格は500万円(税別)から。年間保守契約加入ユーザには無償でアップグレード版が提供される。同社は、通信キャリア、大企業、官公庁や各種サービスプロバイダなどを中心に、販売開始から1年間で1.5億円の売上をめざす。

丸紅情報システムズ
http://www.marubeni-sys.com/

トラフィック・センチネル製品情報
http://www.marubeni-sys.com/network/inmon/

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