丸紅情報システムズは、米インモンが開発したsFlow対応ギガビットネットワーク監視ツールの新版「トラフィック・センチネル(Traffic Sentinel)バージョン4.0」の販売を同日より開始すると発表した。トラフィック・センチネルはコンピューターネットワークを流れるデータを常時監視するソフトウェア。
「トラフィック・センチネル(Traffic Sentinel)バージョン4.0」には、監視情報から送受信データの流通経路や流量を制御する機能(トラフィック・コントローラー)が追加された。これにより、ネットワークの状態をリアルタイムに最適化する作業が自動化できる。
また、次世代ネットワークの構築を積極的に進めている通信キャリアやデータセンター事業者のニーズに対応するため、IPv6ネットワークおよびVPLSネットワークに対する情報収集・監視機能も強化された。
同ソフトに追加されたおもな機能は以下のとおり。
- トラフィックコントローラー
監視情報を分析し、状況に応じてネットワーク装置の設定をリアルタイムに変更する。
しきい値を超える量の通信を感知した場合、自動的に通信の流量を半分に絞る内容にLANスイッチの設定を変更するといったことが可能。ユーザが利用中のネットワーク装置の機能を用いて制御するため、環境に依存することなく柔軟な制御が行える。 - IPv6ネットワークのsFlow/NetFlowに対応
IPv6ネットワークのsFlow/NetFlowを直接受信可能になった。従来よりもIPv6ネットワークの監視環境構築がより容易に。 - VPLS(Virtual Private LAN Service)のサポート
遠隔地の拠点間をネットワークで接続する方式として採用の進むVPLSネットワークに対応。VPLSを用いた複数拠点を集約する大規模ネットワークの詳細かつリアルタイムな状態監視が行える。 - 脆弱性調査活動の情報収集
ネットワークの脆弱性を調査する活動(ポートスキャン)の痕跡を収集しレポートする。不正侵入を試みる活動の早期発見と攻撃者の特定に役立つ。
同ソフトの販売価格は250万円(税別)から。年間保守契約加入ユーザーには無料でアップグレード版が提供される。同社は、通信キャリア、大企業、官公庁や各種サービスプロバイダーなどを中心に、販売開始から1年間で1.5億円の売上を目指すという。
丸紅情報システムズ
http://www.marubeni-sys.com/