NRIセキュアテクノロジーズは2011年4月6日、Webを介したファイル転送サービス「クリプト便」を強化した。オプションとして、ファイル転送の事前承認と事後承認を可能にしたほか、ログイン時のSAML認証連携機能を追加した。また、標準機能として、組織情報を一括変更する機能を追加した。
クリプト便とは、Webサイトを介してファイルを安全にやり取りできるようにするサービス。クリプト便のユーザー同士でファイルをやり取りできるだけでなく、ファイルのダウンロードURLをメール通知することで、誰に対してもファイルを渡すことができる。ファイルの暗号化とHTTPSで情報漏えいを防ぐ。このためのWebサイトを、NRIセキュアテクノロジーズが運営する。
今回、同サービスを強化した。新たに追加したオプションの1つは、ファイル転送の承認機能。承認ワークフローを経て転送する事前承認と、転送後に転送内容を検査できる事後承認の機能を追加した。事後承認においても、受信者がファイルを受信する前であれば、ファイルの受け渡しを回避できる。
追加したもう1つのオプションは、同サービスへのログインIDの代わりに、SSO(シングル・サイン・オン)の仕組みの1つであるSAML認証を利用できるようにする機能。また、標準機能として、組織情報を一括変更する機能を追加した。
料金は月額制で、ユーザー数に依存する。最小構成となる20ユーザー時の価格(いずれも税別)は、以下の通り。基本料金は、初期費用2万円、月額2万円。今回追加したオプションの1つ「承認機能」は、初期費用10万円、月額63万円。オプションの1つ「認証連携機能」は、初期費用40万円、月額2万円。