日本IBMは2012年1月22日、ソフトウェア事業の戦略発表会を開催した。今年は(1)ビッグデータ、(2)コラボレーションツールを使ったソーシャル・ビジネス、(3)セキュリティの3分野に注力することを表明した。
特に、セキュリティ分野は新しいソフトウェアブランドとして「IBM Security」を立ち上げた。これまでセキュリティ製品は、ネットワーク侵入対策やアイデンティティ管理はTivoli、データベース関連のアクセス制御はInformation Managementといった具合に、既存の各ブランドに散在していた。今回を機に関連製品を新ブランドに集約する。2011年10月に買収したセキュリティベンダーの「Q1Lab」の製品群も含む。
同ブランドを担うのは、2012年1月付で発足した「セキュリティ・システムズ事業部」。技術や営業、マーケティングの担当者25名を配置する。自社のセキュリティ・フレームワークの下でコンサルティングや構築・運用サービスを提供していく予定だ。
「企業ITが大規模、複雑化する中、製品をバラバラに提供するだけでは不十分と判断した。当社はグローバルで6000人以上のエンジニアやコンサルタントを擁し、積極的な技術投資を行ってきた。人、モノ、データまで最適化されたセキュリティ環境をワンストップで構築できるのが強み」(ソフトウェア事業担当のヴィヴェク・マハジャン常務執行役員)。 (緒方)
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