1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から12個の事例を取り上げた。
電子カルテシステム
鳥取県立中央病院、情報共有基盤を構築
同院では、2006年に電子カルテシステムを導入。システムにアクセスするための端末をほぼ全職員に配布していた。今回、同端末を使って医療スタッフの勤務スケジュールや、緊急時の対応マニュアルなど、電子カルテ以外の院内情報にアクセスできるようにした。システム基盤には、マイクロソフトの「SharePoint Server 2010」を採用した。2012年3月より運用を開始している。 (2012/7/2)
営業支援システム
宮崎太陽銀行、営業支援システムを構築
行員と顧客の交渉履歴を登録したり、日々の行動計画や結果を見込み案件などと紐づけて管理できるようにする。また、顧客情報管理システムからデータを取得。資産運用の状況や、預金・融資に関する情報を踏まえた提案活動を支援する仕組みを整えた。2012年4月に構築、このほど県内外の全53店舗で本格稼働を開始した。みずほ情報総研とISIDが共同で構築した。 (2012/6/29)
クラウドストレージ
関東パステム工業、クラウドストレージを導入
官庁、民間大型物件を中心に金属屋根・外装工事の設計・施工を行う同社。部門や会社をまたがって、設計図面や物件資料などを共有する手段として、クラウドストレージの利用を開始した。これまではメールやFAXなどを利用していたが、ファイル管理の煩雑さや、印刷コストなどが課題だった。NECビッグローブの「BIGLOBEクラウドストレージ」を採用した。 (2012/6/29)
クラウド
日本航空、メールシステムをクラウドに移行
メールサーバーの老朽化を受けて、コスト削減や利便性の向上などの観点からクラウドへの移行を検討。複数ベンダーのサービスを比較した結果、既存システムとの親和性やサポート体制、運用コストなどを評価してマイクロソフトの「Office 365」を採用した。2011年4月よりプロジェクトチームを発足。2011年9月から従業員2万人が利用を開始している。国内事例としては最大規模。 (2012/6/28)