1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から、12個の事例を取り上げた。
電力、クラウド
凸版印刷、工場の使用電力を見える化
神奈川県の相模原工場が対象。工場内の300地点にセンサーやメーターを設置し、消費電力をリアルタイムに把握できるようにした。電力事情に合わせて操業を最適化するほか、省エネによるコスト削減も目指す。2011年9月に導入を決定、2012年4月から運用を開始した。東芝ソリューションの「使用電力見える化 クラウドサービス」を使用した。 (2012/8/16)
クラウド
丸美屋フーズ、拠点間のファイル共有をクラウドで
ふりかけ「のりたま」で知られる丸美屋食品グループで、学校やレストラン向けのビジネスを展開する同社。全国10拠点で電子ファイルを共有するため、クラウドストレージの利用を開始した。従来、売上データなどを共有するために帳票を郵送していたが、印刷にかかるコストや輸送費が課題となっていた。NECビッグローブの「BIGLOBEクラウドストレージ」を採用した。 (2012/8/22)
ロードバランサ
楽天、「楽天市場」のネットワークインフラを刷新
3万9000店舗、会員数7600万人を擁する同サービス。これまで、トラフィックの増加に合わせてシステムを増強してきたが、インフラ機器の増加に伴い、メンテナンスの工数が増加。消費電力も課題となっていた。より性能の高い機器を使い、機器を集約することで、解決を目指した。数カ月間の検証の結果、A10ネットワークスのロードバランサ「AX 2600GF」を採用した。 (2012/8/23)
情報系システム
イオングループ、生鮮食品の発注システムなどを統合
生鮮食品の発注計画や在庫管理など、グループ企業や業務ごとに分散していた6台のサーバーを、仮想化した2台のサーバーに統合した。可用性の向上や運用コストの削減が主な目的。グループ内の国内約20社、500以上の店舗で1000人以上の従業員が利用する。2012年6月末から稼働を開始している。構築は日本IBMが担当。サーバーは「IBM Power 770」を利用した。 (2012/8/23)