日本IBMは2014年2月5日、仮想的なネットワークを制御する「IBM SDN VE OpenFlow Edition」と「IBM SDN VE KVM Edition」を発表した。「SDN(Software-Defined Networking)」の考えに基づき、煩雑なネットワーク構築や設定変更などの作業を簡素化する。
「IBM SDN VE OpenFlow Edition」はOpenFlow対応コントローラ。OpenFlow1.0に準拠する物理/仮想スイッチを制御する。データの転送ルートを動的に変更したり、マルチテナント環境におけるネットワークの設定を一括変更したりできる。
「IBM SDN VE KVM Edition」は、KVMを用いた仮想環境で仮想ネットワークを構築するソフト。1万6000の仮想ネットワークを構築/管理する。すでに構築済みの物理的なネットワークを変更することなく、そのネットワーク上に独立した仮想ネットワーク(オーバーレイ・ネットワーク)を構築できる。負荷に応じて処理を分散したり、自動的にリソースを割り当てたりする機能を備える。
VMware版となる「IBM SDN VE VMware Edition」と組み合わせて利用すれば、KVMの仮想環境とVMwareの仮想環境をまたがったオーバーレイ・ネットワークを構築できる。
最小構成価格(税別)は、「IBM SDN VE OpenFlow Edition」が16万6400円、「IBM SDN VE KVM Edition」が9万6900円。