長野中央病院は2013年6月から、電子カルテシステムを仮想環境上で運用中である。2014年4月8日、製品を導入したシスコシステムズが明らかにした。
診察記録や検査結果、処方といった医療データを扱う電子カルテシステムには、高い可用性が求められる。一方で、電子カルテは多機能化が目覚ましく、システムにかかる負荷は右肩上がりが続いている。こうしたなか、サーバーの性能強化策は医療機関にとって頭の痛い問題となっている。物理サーバーの入れ替えだけでなく、システム移行に手間と時間がかかるからだ。長野中央病院は仮想環境を導入することにより、このハードルをクリアした。
同院は2013年の増改築工事に伴い、従来は物理サーバー上で運用していた電子カルテシステムを仮想化環境に移行した。これにより、処理量が急増した場合にも速やかに性能強化を図れるようになった。
また本案件においては、サーバーとストレージ、それぞれの接続を10Gイーサネット上(プロトコルはFC=ファイバチャネル)に統合することより、ケーブルの取り回しを楽にしつつ高速通信を確立させる工夫を施している。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | 長野中央病院 |
業種 | 医療機関 |
導入システム | 電子カルテシステムの仮想化 |
導入目的 | 可用性向上 |
導入時期 | 2013年6月 |
主な利用製品 | 「Cisco Unified Computing System」(ラックマウントサーバー)、「Cisco Nexus シリーズ」(スイッチ) |