[海外動向]
Microsoft Azureがさらに強化、ハイブリッドクラウド重視を鮮明に
2014年5月13日(火)田口 潤(IT Leaders編集部)
米マイクロソフトの年次カンファレンス「TechEd 2014」がテキサス州ヒューストンで幕を開けた。会期に合わせ、Windows Azureの数々の機能拡張を公表。まずは第一報として、その概要を見る。
米マイクロソフトが、年次イベント「TechEd North America 2014」を開催(2014年5月12~15日)。その基調講演で、同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」に関する様々な機能強化を公開した(図1)。
図1 Windows Azureの主な強化ポイント拡大画像表示
基調講演では、「ビジネスの未来は、モビリティとクラウドにある。そして今こそが未来だ」(企業向けクラウドの責任者であるBrad Anderson同社コーポレート副社長)という現状認識のもと、「モバイルファースト、クラウドファースト」を繰り返し強調した。ではTechEdで明らかにされたMicrosoft Azureの機能強化とはどんな項目なのか。以下に列挙しよう。
クラウドへのゲートウェイ:ハイブリッドクラウドのための機能
(1) Azure ExpressRoute
オンプレミスのIT基盤とAzureを連携させるためのプライベートな接続手段。通信性能やセキュリティ、信頼性などを確保する。AT&T、BT、Equinix、Level 3、SingTel、TelecityGroup、Verizon、Zadara Storageといった通信事業者、クラウド事業者が介在する。なじみのないベンダー名もあるが、例えばZadara Storageは専用線で提供される低遅延のクラウドストレージである。(http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20130829_613245.html)
(2) Azure Files
プレビュー版(正式提供時期は未定)。複数の仮想マシンから単一のファイルを共有できるようにする機能を持ったクラウドストレージ。クラウド上のストレージ構成をシンプルにできるという。
(3) Enterprise-grade performance and networking
大企業向けに適した仮想マシンのモデル。仮想マシンの規模に加えて、リージョンを超えたネットワーク構成やIPアドレスの予約を可能にする。グローバルなスケールのシステムを構成しやすくする。
(4) Azure API Management
プレビュー版。いわゆるAPI管理である。部署を超えて情報を共有したり、外部にAPIを公開したりして、新しいビジネスモデルを形成できる。APIの保護ポリシーもビルドインされている(図2)。
図2 API管理に関する機能強化拡大画像表示
Microsoft / TechEd / Concur / Azure / Visual Studio / Microsoft Intune
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