「Oracle互換」を掲げ韓国市場ではOracle対抗馬の筆頭にあるのが韓国TmaxSoftが開発するRDBMS「Tibero」である。同社はRDBMSのほかに、WebアプリケーションサーバーやTP(Transaction Processing)モニターなどのミドルウェア群を製品に持ち、韓国ミドルウェア市場では50%を超えるシェアを持つ。そのTmaxSoftが日本を含む世界の利用企業に向けた提案を本格化するるという。Tiberoのメリットはどこにあるのか。同社創業者でCTO(Chief Technology Officer)でもある朴大演(パク・デヨン)会長に聞いた。(聞き手は志度昌宏=IT Leaders編集部)
──Oracle互換で市場を拡大していると聞く。
結果的にOracleをリプレースし競業関係にあるが、当社はOracle互換データベースを開発しているわけではない。当社は韓国ミドルウェア市場で5割を超えるシェアを持っているが、各種ミドルウェア製品の中でも、DBMS(DataBase Management System)ほど複雑で、その実現が難しい製品分野はない。利用企業にとって“命”ともいえるデータに直接、携わっているからだ。
そのDBMSを作り上げたいというのが当社の目標であり夢だ。DBMS製品を実際に開発し始めたのは2001年からだが、私自身は銀行のIT部門に勤めていた30年前から、試行錯誤しながら構想を練ってきた。
Oracle互換の話に戻ると、100%の互換性を確保しようとすればコアのエンジンからすべてOracleに近づける必要がある。でなければ、DBMSとしての安全性や性能が確保できないからだ。
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