[イベントレポート]

【Informatica World 2015】データ基盤「Intelligent Data Platform」をハイブリッドクラウドに拡張

2015年5月13日(水)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

データマネジメント関連ツールを開発・販売する米インフォマティカが2015年5月11日から15日(現地時間)にかけて、米ラスベガスで年次カンファレンス「Informatica World 2015」を開催している。データ活用が、生産性の向上からエンゲージメント(顧客との関係強化)のための時代に変革したことを強調。昨年に発表した同社ビジョン「Intelligent Data Platform」を拡張し、ハイブリッドクラウド環境に対応するという。5月12日に実施された最初の基調講演を中心に紹介する。

米インフォマティカの会長兼 CEO(最高経営責任者)であるSohaib Abbasi(ソヘイブ・アバシ)氏写真1:米インフォマティカの会長兼 CEO(最高経営責任者)であるSohaib Abbasi(ソヘイブ・アバシ)氏

 5月12日の基調講演に登壇したインフォマティカの会長兼 CEO(最高経営責任者)であるSohaib Abbasi(ソヘイブ・アバシ)氏は冒頭、2015年4月に発表した同社の買収について、力強い口調ながら、さらりと説明した(写真1)。

 同社の買収は、プライベートエクイティ会社のPermira fundsとカナダの年金制度投資委員会(CPPUB:Canada Pension Plan Investment Board)が運営する企業によるもので、買収金額は約53億ドル。2015年第2四半期(4〜6月期)から第3四半期(7〜9月期)に完了の予定である。

 「今回の買収は、継続的なイノベーションと、顧客や当社製品の技術者などのこれまでの投資と今後の成功を約束するための選択だ。当社は累積で、イノベーション(研究開発と買収)に20億ドル以上を、顧客サポートには10億ドル以上をそれぞれ投資してきた。この方針は、今後も変わらない」

 この言葉を裏付けるかのように、この後、Abbasi氏は、データ活用のこれからの姿と共に、インフォマティカが取り組んでいる複数のプロジェクトを紹介した。

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