日本IBMは2015年6月16日、同社のWebアプリケーションサーバー(WAS)製品「IBM WebSphere Application Server」を拡充すると発表した。DockerやJava EE7に対応したり、クラウド上で事前に構成を設定したりすることで、企業におけるDevOps(開発と運用の融合)対応やハイブリッドクラウド環境への移行を支援する。
新たに提供するのは、IBM WebSphere Application Server(WAS)の軽量ランタイムの「Liberty Profile」と、WASの設定を同社のクラウドサービス「SoftLayer」上で事前構成した「IBM Application Server on Cloud」の2製品。。前者がDevOps(開発と運用の融合)対応を、後者ではハイブリッドクラウド環境への移行をそれぞれ支援する。
Liberty Profileでは、従来から対応するMavenやJenkinsなどのDevOps支援ツールとの連携に加えて、オープンなコンテナ技術「Docker」に対応。DockerコンテナにLiberty Profileサーバーを容易に組み込めるようにした。最新の業界標準仕様であるJava EE 7やHTML5にも対応している。
HTML5対応では、クライアント/サーバー間の双方向プッシュ技術「WebSockets」や、インタフェースの設計モデルであるRESTfulなWebサービスによる相互連携能、標準Webアプリケーションフレームワークの「JSF」の最新版などを追加した。
開発生産性を高めるために、依存性注入を実現するCDIや、Javaのオブジェクトとデータベース連携を行うJPAを改善。Java Batch機能を追加したことで、バッチ処理のアプリケーションを標準のAPIで作成できる。無料の開発ツール「WAS Developer Tools」と管理コンソール「Administration Center」も機能拡張し、開発と構成管理の生産性向上を図る。
一方のIBM Application Server on Cloudは、サーバー/OS/WebSphere Application Serverの設定をSoftlayer上に事前に構成したもの。オンプレイスのWASで稼働しているWebアプリケーションを容易にクラウド環境に移行できる。Softlayerが持つワークロードのプロビジョニング機能やHA(High Availability)機能も利用できる。使用量に応じた月額料金で提供する。
最新のLiberty Profileのライセンス利用料金は、3801円(税別、Liberty Coreエディションの1プロセッサ・バリュー・ユニット当たり)からで、6月27日から提供する。IBM Application Server on Cloudの利用料金は、月額117万5000円(税別、SoftLayer上の4コア、32GB RAM、1TBディスクの占有インスタンス環境)から。
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