日本オラクルは2015年8月26日、製品の企画業務を支援するクラウドサービス「Oracle Innovation Management Cloud」を発表した。製品コンセプトの確立などに向けた複数の関連部門による連携作業をサポートすることで、商品化までの期間短縮とリスク低減を図る。
「Oracle Innovation Management Cloud」は、要件を満たす製品コンセプトや代替案を作成/評価のための業務を支援するクラウドサービス。新製品の開発から商品化までのプロセスを可視化し、開発から製造、営業・販売促進といった関連部門が新製品の開発に参画できるようにする。
自社が保有する技術要素や人員/リソース、生産能力、法規制などを考慮しながら、最適な案を選定できるようにする。人員やリソースの配置パターンを変えて収益を最大化するためのシミュレーションができる。製品コンセプトの段階で、収益性やリスクなどを評価することで、情報に基づく意思決定が可能になる。
製品ポートフォリオを考慮した開発プロジェクトを定義/管理できる。プロジェクトの進捗管理だけでなく、企画段階にある複数の製品から商品化する製品を選定したり、どの製品プロジェクトを優先すべきかを判断したりできる。
複数のプロジェクトを管理する「Oracle Project Portfolio Management Cloud」や、製品ライフサイクルを管理する「Oracle Product Lifecycle Management」と組み合わせれば、商品化に向けた一連の流れ全般を管理することもできる。