米アップルと米シスコシステムズは2015年8月31日(米国現地時間)、iPhone/iPadのiOSデバイスを業務で利用する企業ユーザー向けに高速モバイルネットワーク「ファストレーン(Fast Lane)」を提供することで提携したと発表した。ファストレーンは、シスコ製技術・機器で構成されるCiscoネットワークとiOSデバイス/アプリケーションを統合する。
CiscoネットワークとiOSデバイス/アプリケーションを統合するファストレーン(高速車線の意味)について、アップルとシスコは、両社の顧客企業に対してよりすぐれたネットワークパフォーマンス/エクスペリエンスを提供し、ビジネスユーザーが将来的にはiPhoneとiPadで「独自のコラボレーション」が実現できるようにもすると説明している。
具体的には、シスコはアップルの支援の下、iOSに最適化されたエクスペリエンスを備えたモバイル/クラウドネットワーク環境を提供する。このファストレーン環境には、「Cisco Spark」「Cisco Telepresence」「Cisco WebEx」といったシスコの企業向けコラボレーションツールも提供される。
加えて、従業員が使うデスクの電話とiPhoneの間でシームレスなユーザーエクスペリエンスも実現可能になるという。両社は今後、Ciscoベースの音声/映像ネットワーク環境において、iPhoneやiPadがビジネスコラボレーションツールとして活用できるように協業していく計画で、これが上述の「独自のコラボレーション」を指しているようである。
アップルは2014年7月より、IBMとの協業で企業向けiOSアプリケーションの充実を図ってきた(参考記事:「アップルとIBMが企業向けモバイル分野で提携」「アップルとIBM、企業向けiOSアプリに新作8種を追加、合計10業種22アプリに」)、今回のシスコとのファストレーン協業でアプリケーション稼働基盤のパフォーマンス/エクスペリエンス向上にも着手し、“エンタープライズiOS”に本腰を入れる格好だ(余談だが、シスコ製ネットワークOSの名称も“IOS”である)。
アップルのCEO(最高経営責任者)、ティム・クック(Tim Cook)氏は、「アップルがシスコと提携することで、多くの企業にiOSの潜在的な可能性を最大化するツールを提供していく。従業員が使い慣れたデバイスを利用しながら、生産性を向上させられるような支援ができるはず」とコメントしている。
画面1:両社の「ファストレーン」協業を伝える米アップルのWebページ(http://www.apple.com/iphone/business/)Apple / Cisco Systems / iPhone / iPad
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