EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)ツールなどを開発・販売するデータ・アプリケーション(DAL)は、データ連携ツール「RACCOON(ラクーン)」の最新版「RACCOON V.1.4」を2015年12月21日から出荷する。Excelデータを入出力するための位置指定など使い勝手を高めた。2015年12月18日に発表した。
データ・アプリケーション(DAL)の「RACCOON(ラクーン)」は、システム間連携やマイグレーション時に発生するデータ移行やフォーマット変換、文字コード変換などをマッピングだけでノンプログラミングで開発できるデータ連携ツール。最新版の「RACCOON V.1.4」は、操作性や編集機能を高めた。
具体的には、(1)Excelの入出力処理の機能、(2)拡張漢字の対応表、(3)スクリプト編集画面のポップアップ機能である。
Excelの入出力処理では、データの位置指定を容易にした。セル、行テーブル、列テーブルなどを指定するのに、「F2」や「A1: A30」といったセル指定だけでなく、Excel上で設定した「合計」「平均」などの範囲名称を指定できるようにした。結合セルのデータを取得することもできる。
拡張漢字の対応では、「髙」「﨑」などの代表的な拡張漢字とUnicodeの対応表を標準で搭載することで、文字コード変換の外字定義にかかる工数を減らせる。スクリプト編集画面をポップアップできるようになり、より大きな画面を使った編集が可能になる。スクリプトで使用できる関数や変数、ノードパスを一覧表示する。
接続可能なデータベースとして、IBM DB2 for i 7.1 / 7.2を追加。変換エンジン「Transfer Engine」の動作環境には、IBM Java(JDK/JRE) 1.8.0(32/64ビット)を追加した。
「RACCOON V.1.4」の価格は、Standard Editionが300万円(税別、以下同)、商用利用ができないDeveloper Editionは200万円。最低3カ月から利用できるタームライセンスは、月額 12万5000円(税別)である。2016年3月末まではStandard Editionをキャンペーン価格200万円で提供する。