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インフォア、倉庫作業を合理化する「Infor SCE」新版

2016年2月3日(水)IT Leaders編集部

インフォアジャパンは2016年2月2日、サプライチェーン実行系アプリケーション「Infor SCE(Supply Chain Execution)」の最新版「同10.4」の提供を開始した。フルフィルメントに対応した倉庫管理の新機能や業界に特化したダッシュボード、カスタマイズ性を向上したUIを搭載している。

 インフォアジャパンの「Infor SCE」は、倉庫管理システム「Infor WMS」に、労務管理、3PLビリング(請求処理)、輸送管理の機能を組み合わせたもの。在庫や倉庫スペース、倉庫で働く人員を最適化し、サプライチェーンのビジネスプロセスを合理化できる。オンプレミス製品とクラウドサービスを用意している。

 新版の「10.4」では、フルフィルメント(商品受注から出荷管理の一連の作業)に対応した倉庫管理の新機能や、業界に特化した新しいダッシュボード、UIをカスタマイズするための拡張機能などを追加した。

 新機能の動的なスロッティング(倉庫の割り当て)機能は、倉庫管理者に商品の回転スピードやほかの関連情報の変化に合わせた倉庫レイアウトの組み直しを提案できる。あらかじめ指定された保管場所がなくても、自動で割り当てを行える。

 入庫品質管理機能は、入庫品をサンプリングして品質調査を実施し、その結果を効率的にトラッキングできる。新しい設定画面により、オーナー、サプライヤー、品目レベルでサンプリングルールを定義することも可能になった。

 通信は、既存のtelnetに加えてHTML5でもRF(無線)デバイスに対応した。これにより、基盤に依存せずRFデバイスやスマート機器を活用できるようになった。RFデバイス同士での会話も可能にするため、細かく設定できるメッセージングアプリケーションも追加した。

 ダッシュボードには、小売、ヘルスケア、3PLの3つの業界向けを追加した。使いやすさと各業界に特化した機能を備え、特有の評価指標やKPIを閲覧できるようにした。

 UIをカスタマイズするための拡張機能として、コードを変更せずに、ユーザー自身が画面をカスタマイズできるような、様々な拡張機能を追加した。新しいRFデバイスの画面デザイン機能や、UI/フォームベースの画面設定機能なども含んでいる。「Infor Reporting 10.4」への対応や、ガントチャート形式でアポイントメントを確認できる新しいグラフィカルビューも追加した。

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