ビッグローブ(BIGLOBE)は2016年3月2日、GPSや加速度センサーなどを搭載しデータ通信が可能な小型Android端末「BL-01」について、企業を対象にした開発キットの提供を開始したことを発表した。
「BL-01」は、1.6インチLCDタッチパネルを搭載した、重量約36gのAndroid端末だ。Wi-Fiや省電力のBluetooth4.0、GPS、3軸加速度センサーを搭載している。単独でデータ通信が可能なスマートフォンとして使えるほか、各種センサーを使用しIoT(Internet of Things:モノのインターネット)のゲートウェイ端末としても利用できる。腕時計やネックレス型のアクセサリーと組み合わせれば、ウェアラブル端末としても活用可能だ。
提供を開始した開発キットは、Android 4.4.2向けのアプリケーション開発環境があれば、自由にBL-01向けのアプリケーションを作ることが可能となる。ただし、Google MapsやGoogle PlayなどのGoogle Mobile Servicesは利用できない。GPSやセンサーなどはAndroid標準として利用できる。Googleの標準SDK(Software Development Kit)に対応しており、専用の開発ツールは不要である。
GPSや加速度センサーを利用した道路の路面状況把握などは、同端末単体で活用できる。ビーコン端末と組み合わせれば、子供の見守りや医療機器など「モノ」の管理にも利用できる。そのほかにも、各種センサーからの情報をクラウドにアップロードするためのゲートウェイとしての利用など、幅広い分野での活用が可能だ。
開発キットの価格は、充電やPC接続用のクレードル付属で3万5000円(税別、モバイル回線は別途)。BIGLOBEは、同端末を利用したシステム開発のサポートも提供する。