丸紅情報システムズ(MSYS)は2016年10月12日、モバイルセキュリティ製品を提供する米NetMotion WirelessのインテリジェントVPN製品「NetMotion Mobility」の発売を発表した。
「NetMotion Mobility」は、タブレットやスマートフォン、モバイルPCから社内システムへの安全なリモートアクセスと安定的な接続を可能にするソフトウェア型のVPN製品である。
ソフトウェア製品であるため、アプライアンス型とは異なり、導入環境はクラウドでもオンプレミスでも対応できる。UDPをカプセル化する独自のVPN方式によって、一般的なSSL-VPN方式に比べて高速な通信が可能だ。
電波の受信感度が弱い通信エリアや、無線LANと4G LTEをまたぐローミングなどの通信が断続的なネットワーク環境下でも、疑似的に社内システムとの接続を維持するため、再ログインは不要で通信を継続できる。
モバイルデバイスからアプリケーションへのアクセスを一元管理することも可能で、アクセス回線や使用アプリケーション、接続状況のリアルタイムなモニタリングに加え、ユーザーごとの選択的な社内アプリケーションへのアクセス許可も設定できる。
MSYSは、米NetMotion Wirelessと販売代理店契約を締結し、通信・航空・警察・公共団体などのモバイルワーカーを多く抱える企業・団体に向けて同製品を提供していく考え。また、VPNをサービス化してユーザーに提供するキャリア・ASP事業者などに向けても同製品を提案するとともに、丸紅グループのクラウドサービス「Cloudest」を基盤にサービス化して提供することも検討しているという。
同社は、本製品に関して1年間で5億円の売上を目標にする。