日立製作所は2016年11月22日、独SAPの高速インメモリー基盤である「SAP HANA」の、システム構築から運用までを一括して提供する高信頼なクラウドサービスを発表した。提供は2017年1月4日に開始する。
発表したのは、日立が持つSAP HANAのシステムやクラウドサービスの構築・運用管理ノウハウに基づき、高信頼なSAP HANAのクラウド環境構築から運用までを一括して提供するサービスだ。迅速かつ容易なシステム導入や、システム運用負担の軽減を図れる。サポート体制については、ユーザーごとに担当エンジニアチームを編成し、問い合わせなどに一貫してきめ細かに対応する。
具体的には、導入時のクラウド基盤の設計構築を提供する「Technical Consulting for SAP Solutions」と、クラウドリソースや運用サービスを提供する「Cloud Delivered Service for SAP Solutions」の2つのサービスを用意している。
ユーザーはシステム要件に合ったサービスを選択することで、最適なシステムを利用できるため、システム導入が容易になるとともに導入期間を短縮可能だ。また、ハードウェア層からSAP HANAの運用管理までを日立がサービス提供するため、SAP HANAに関する専門知識は不要で利用でき、システム運用負担の軽減を図れる。
SAPシステムのマネージド(保守・運用)サービスやクラウドサービスを提供するオキシアとの連携により、グローバルで統一されたサービスメニュー、サービス品質での利用が可能で、業務のグローバル展開状況に応じたシステム拡張も容易に実施できる。
オプションで、構成冗長化を提供する「High Availability(HA)Option」と、ディザスターリカバリー環境を提供する「Disaster Recovery(DR)Option」を用意している。
価格は、Technical Consulting for SAP Solutions、Cloud Delivered Service for SAP Solutions、それぞれのオプションのいずれも個別見積になる。