SAP人事コンサルティングを提供するオデッセイと、RPA(Robotic Process Automation)ベンダーのRPAテクノロジーズ、SAPジャパンは2017年3月10日、RPA技術を活用しソフトウェアロボットが人事業務を代行する「HRRobo For SAP HCM」の提供を発表した。
「HRRobo For SAP HCM」は、RPAテクノロジーズのRPAサービス「BizRobo!」を活用し、SAP HCM(Human Capital Management)を利用した人事業務をロボットが代行するサービスである。
オデッセイが事前に実施した業務フローベースでの適用分析では、SAP HCMの人事・給与業務のうち、約70%以上の操作・運用をロボットで代行可能だという。例えば、給与計算業務では、従来社員が手作業で行っていた入力・検索・集計・検証・登録などの作業をロボットが実行することで、処理時間を削減しつつミスを防止できるとしている。
SAP HCM以外にも対応でき、メールシステムや通勤経路検索サイトなどの関連するシステムやWebサイトと連携した処理も可能だ。オデッセイは、これらの作業をロボット化し、同社のSAP HCM用テンプレート「Ulysses(ユリシーズ)」のオプションとして開発した。
RPAは、従来人間のみが対応可能と想定していた作業、もしくはより高度な作業を人間に代わって実施可能なルールエンジンやAI(Artificial Intelligence)、機械学習などを含む認知技術を活用し、業務を代行・代替する取り組みである。
SAP HCMは、適切な人材の獲得・維持、職場環境の管理、人事プロセスの効率化・合理化、法規制コンプライアンスの確保、人を中心に据えた組織の構築を支援する。