日立産業制御ソリューションズ(日立産業制御)は、医療研修センター内の医療研修に利用する映像機器などを統合管理でき、クラウド基盤「Microsoft Azure」上のSaaS(Software as a Service)型医療研修基盤の各種機能と連携することで、医療研修環境がない遠隔地でも受講を可能にする医療研修基盤のサービスの提供を開始した。
新サービスは、研修センター内に設置した複数台のカメラ・生体情報モニター・プロジェクター・電子黒板などの機器を統合管理し、研修教材・受講管理・実習映像・ライブ配信・ビデオ会議などの各種機能を備えたSaaS型医療研修基盤と連携することで、遠隔地でも医療研修の受講を可能にする。
時間や場所の制約を受けずに患者急変対応などの臨床実習を受講することが可能になるほか、受講者が研修センターでのトレーニングに参加し、遠隔地の職場に戻ったあとにアップロードした実習映像を閲覧するといった使い方もできる。
遠隔地に居ながら研修センターからのライブ配信を通して意見交換を行える、アクティブラーニング形式の研修環境を構築可能だ。研修センターの壁面に複数台のプロジェクターで医療現場の再現映像を表示し、臨場感のある医療研修の環境を構築することもできる。審査・監査に必要な受講者ごとの受講実績管理や受講者の研修計画作成にも活用可能だ。
価格は、初期導入費(PC・カメラなどの機器導入を含む)が個別見積で、本体は1研修センター当たり月額22万円からになる。なお、研修教材や学習コンテンツはユーザー自身で用意する必要がある。
日立産業制御は、医療機関や医療教育機関、医療機器メーカーを対象に、2018年度に3億円の販売を目標にする。
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