NECは2017年7月18日、業務運用を自動化・効率化するRPA(Robotic Process Automation)ソフトウェア製品「NEC Software Robot Solution」と、ソフトウェアロボット導入前の適用検証サービス/導入後の支援サービスを発売すると発表した。検証・開発、教育サービスにより、ソフトウェアロボットの安全な導入を支援する。
「NEC Software Robot Solution」は、バックオフィスなどでの定型作業をソフトウェアロボットが代行することで、工数の削減や作業品質の改善を図るシステム。例えば、繁忙期の納品伝票入力業務に臨時で入力担当者を雇うのではなく、納品伝票をOCRスキャナーでデータ化し、同製品と連携することで入力業務を自動化する。NECグループ内への適用で得た知見を基に、導入前におけるユーザーの業務プロセスへのRPA適用検証を支援する。24時間365日対応可能な保守サービスも提供するなど、導入後の継続的な活用も支援する。
高度な画面認識性能を持つソフトウェアロボットに対して、データの収集や加工・集計など、PCやサーバー上で自動化させたい作業に必要なマウスやキーボード操作を画面上で登録・実行することで、業務を自動化できる(CSVなどのデータ読み込みによる処理も可能)。画面上で行うアプリケーションやシステムの操作を簡単に登録できるため、既存の作業プロセスやシステムを大きく変更せずに導入でき、品質や処理スピードの向上、コストの削減といった定型業務の効率化と、高付加価値業務への人的リソースのシフトを支援する。
RPA導入後の保守サービスとして、24時間365日対応可能なメニューを用意している。導入後の安全な活用を支援するため、ユーザー自身で作成したソフトウェアロボットに対する技術的な問い合わせ対応を行う開発支援サービスや、企業内でより多くの担当者がソフトウェアロボットの実装方法を学習できる教育サービスも提供する。
NEC Software Robot Solution v1.0の価格は、1年間の24時間365日対応
保守込みの場合で288万円(税別。ソフトウェアをインストールする台数分必要)などになる。NECは、今後5年間で30億円の販売を目標にする。