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システム監視ソフト新版「Zabbix 3.4」―収集データの前処理機能などを強化

2017年8月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Zabbix Japanは2017年8月24日、システム/ネットワーク監視ソフトの新版「Zabbix 3.4」を発表した。オープンソース(OSS)であり、ダウンロードして利用できる。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)など各種Linux上で動作する。新版では、収集したデータを前処理する機能の追加など、各種の強化を図った。開発会社は、ラトビア共和国のZabbix。

画面1●Zabbix 3.4のWeb監視画面(出所:Zabbix Japan)画面1●Zabbix 3.4のWeb監視画面(出所:Zabbix Japan)
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 Zabbixは、Web管理画面で利用できる、システム/ネットワーク監視ソフトである。専用のエージェントソフト(各種UNIX/LinuxやWindowsで稼働)を用いたサーバー監視、SNMP(Simple Network Management Protocol)による監視、リモートログイン(Telnet/SSH)とコマンド実行によるサーバー監視、ポート監視(ネットワークサービスの死活監視)など、各種の方法で監視する。

 Zabbixの特徴の1つは、大規模分散構成で運用できることである。監視機能に特化したプロセス「Zabbixプロキシ」が収集した監視データを、管理マネージャとなるフル機能のZabbixに通知する構成をとれる。Zabbixプロキシによる監視内容は、上位のZabbixから設定できる。

 監視対象のサーバー機やネットワーク機器を自動的に登録する機能も備える。これらの監視対象と、監視対象が搭載しているファイルシステム、ネットワークインターフェースなどを自動的に検知し、それぞれについて監視設定を自動で生成する。Webアプリケーションをシナリオベースで監視する機能も備える。

 新版のZabbix 3.4では、Zabbixプロキシを経由してリモートコマンドを実行する機能を追加したほか、データの前処理機能として、複数のデータを一括取得してデータを処理する機能や監視データの保存時に値を任意にカスタマイズする機能などを追加した。

 さらに、新版では、監視用のダッシュボードを柔軟にカスタマイズできるようにした。新しいダッシュボードでは、障害、グラフ、マップ、トリガーなどを、ユーザーが任意で設定したウィジェットで構成できる。これにより、重要な情報を統合して監視できる。

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