NECは2017年9月29日、業務アプリケーションを効率的に開発するための統合開発環境「SystemDirector Enterprise」について機能強化を行ったと発表した。新たに、SoE(Systems of Engagement)領域に対応する製品「SystemDirector Enterprise for DevOps」をラインアップに追加した。
統合開発環境のラインアップを強化し、新たにSoE領域のアプリケーションをアジャイル開発するためのツールとして、SystemDirector Enterprise for DevOpsを追加した。NECが持つEC(電子商取引)や通販領域でのWebシステム構築・運用実績を活かし、開発から運用へとシームレスにつなげられる機能などを基盤として整備した。今後は、コンテナ技術をベースとしたマイクロサービスの開発・実行環境など、ビジネスの変化への即応性を高める機能を順次提供していく。
SoR(Systems of Record)領域に対応する既存の3製品、「SystemDirector Enterprise for Java」、「SystemDirector Enterprise for Smart Devic」、「SystemDirector Enterprise for Batch」についても、機能強化を行った。
SystemDirector Enterprise for JavaとSystemDirector Enterprise for Smart Deviceについては、画面の要件確認と修正を短いサイクルで繰り返し行える設計ツールを、レスポンシブWebデザインに対応させた。SystemDirector Enterprise for Batchについては、バッチ処理用のJavaフレームワーク「jBatch」に対応したバッチアプリケーションの開発支援機能を強化した。
ソースコードなどからシステム内の資産を可視化し、業務アプリケーション保守の効率化を支援する「SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suite」については、COBOLやCOBOL/Sプログラムを用いた業務アプリケーション資産を分析できるようにした。また、アプリケーションの類似資産診断やメトリクス診断によて、資産の棚卸や品質リスクの把握を支援する。