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住吉鋼管が基幹システムをOracle Cloudに全面移行

2017年11月9日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

TISと日本オラクルは2017年11月9日、産業機械向けのパイプ製造会社、住吉鋼管の基幹システムを、オンプレミスのOracle Database環境からクラウドサービスの「Oracle Cloud」へと全面移行したと発表した。2017年8月に本稼働を開始している。

 住吉鋼管(本社:大阪府大阪市)が基幹システムをクラウドに移行した目的は、BCP(事業継続計画)対策の強化である。クラウドに移行することによって、業務システムが長期にわたって停止するリスクを解消できる。

図1:住吉鋼管の「Oracle Cloud」環境下での基幹業務システム構成(出典:TIS、日本オラクル)図1:住吉鋼管の「Oracle Cloud」環境下での基幹業務システム構成(出典:TIS、日本オラクル)
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 従来は、サーバーに障害が起こった際に、復旧に時間を要していた。特に、システム管理者の外出時は、業務停止が長時間に及んだ。本社ビルが大規模災害で被災した際の事業継続性にも不安があったという。

 今回、オンプレミス環境を無くしたことで、システム管理者の負担も減った。例えば、サーバートラブル時の休日対応が無くなった。また、ファイアウォール機器の管理が不要になり、ログをチェックする手間が要らなくなった。

 従来のシステムは、2000年代初頭に導入。Oracle Databaseと、開発・実行環境となるOracle Formsで構成している。業務アプリケーションはOracle Formsを用いた自社開発である。

 TISは今回、データベース基盤とアプリケーション、ネットワークから成るフル環境をクラウド上に構築し、全面移行を支援した。

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