アイティフォーは2018年2月21日、同社が販売するパッケージソフトを動作させるためのIaaS型クラウドサービス「IPaC(ITFOR Package Cloud)」を発表、同日提供を開始した。要件に合わせて自由にリソース容量を選択できるほか、ユーザーが所望するルーター機器などのような物理機器をクラウド環境に設置できる。
IPaC(ITFOR Package Cloud)は、アイティフォーが販売するパッケージソフトを動作させることを目的としたIaaS型クラウドサービスである。これまでであればオンプレミス環境や他社のIaaSで動作させていたソフトを、アイティフォーのIaaS上で動作させられる。
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特徴の1つは、ユーザーが必要とするシステム環境に合わせて、IaaSのリソースを柔軟に設定できることである。
CPUは、1コアずつ指定できる。メモリー、ストレージ、仮想ルーター、専用回線配線などのサーバーリソース容量は、自由に選択できる。
クラウド環境に、ルーター機器など、希望する物理機器を設置できる。これにより柔軟なシステム基盤を構築できる。一般的なパブリッククラウドでは、希望する機器のために別のデータセンターを確保する必要がある。
金融機関など強固なセキュリティを必要とするユーザー向けに、仮想サーバー単位で暗号鍵を設定できるようにした。要望に応じてPCI DSSへの対応も可能としている。ホスト型ファイアーウォールにより、同じセグメントのサーバーでも許可がない限り相互のデータ通信をブロックするので、ウイルスの拡散防止にも有効としている。
IPaCの月額利用料(税別)は、vCPU(仮想CPU)が1コア当たり2500円、メモリーが1GB当たり1000円、ストレージが1GB当たり10円。