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IoTエッジ向けの組み込みPC、ホワイトリスト型セキュリティ対策を搭載

2018年3月20日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

コンテックは2018年3月20日、IoTエッジコンピューティングに向いた組み込み用途の小型パソコン「ボックスコンピュータBX-825シリーズ」を発表、同日出荷を開始した。インターネット接続を前提に、ホワイトリスト型のセキュリティ対策ソフトを標準で搭載した。価格はオープン。

 BX-825は、IoTデバイスが出力するデータを収集して現場で処理するIoTエッジコンピューティングの用途に適した組み込み用途のx86パソコンである。CPUはAtom E3845で、ストレージはSSDと、ファンレス・スピンドルレス設計とした。ケースに放熱スリットがないため、ホコリや異物が侵入する心配がない。

写真1●ボックスコンピュータBX-825シリーズの外観写真1●ボックスコンピュータBX-825シリーズの外観
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 特徴の1つは、OS搭載モデル(日英中韓4カ国語対応の64bit版Windows 10 IoT Enterprise)に、ホワイトリスト型のセキュリティ対策ソフト「McAfee Security for CONTEC」(「McAfee Application Control」相当)を標準で搭載したこと。

 McAfee Application Controlは、あらかじめ登録しておいたアプリケーションプログラムに限って実行できるように制御する、ホワイトリスト型のセキュリティ対策ソフトである。不正なプログラムの実行を阻止できるので、未知のマルウェアの攻撃から組み込みパソコンを保護できる。

 Azure IoTを活用したシステム構築にも適する。Microsoft Azure IoT Hubとの接続テストに合格した認定デバイスであり、Azure IoT Edge SDKで動作を確認済みとしている。これにより、Azure IoT環境での動作検証の時間を短縮できる。

 LANポートは1000BASE-T×3。工場内のフィールドバス、コントローラ間、上位情報系ネットワークなどの異なるネットワーク階層を相互に接続するIoTゲートウェイの用途に適する。

 CE/CB/UL/CCC/BSMI/KCなどの安全規格に適合している。このため、輸出用装置の組み込みパソコンをBX-825に統一することにより、開発コストや運用コストを縮小できるとしている。

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