日立システムズは2018年3月30日、工場やビルなどにある設備のメーターからメーターの画像と数値を自動で取得する「カメラ利用型メーター自動読み取りサービス」を発表、同日販売を開始した。価格(税別)は、初期費用が25万円からで、利用料がメーター1個あたり月額500円から。
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カメラ利用型メーター自動読み取りサービスは、メーターの画像と数値データをネットワークカメラを用いて自動で収集するサービスである。工場やビルに設置した生産設備や分電盤、配管などのアナログメーターやデジタルメーター、電力計などの各種メーターを撮影し、画像解析を行い、数値データに変換する。
メーターをカメラで撮影して数値化するという手法により、作業員が現場で目視点検をしなくても、各設備のメーター情報を把握できるようになる。これまで作業員が2時間に1回巡回して目視確認していた点検業務を、10分に1度などの短い間隔で、人手をかけずに実施できるようになる。
万一、取得した数値に特異値が検出された場合は、実際に撮影した画像データを目視によって確認することで、数値の妥当性を確認することもできる。
特徴は、市販のネットワークカメラの中から、設備に後から設置が可能なものを利用することである。設備の稼働を停止することなく取り付けることができるほか、専用のセンサーを利用する場合と比べて初期導入費用を抑えることができる。
サービス提供の背景について同社は、設備のメーターが表示する情報を取得するためには、機器の設置などのために設備の停止や改修が必要になるほか、高額な導入コストなどが障壁となっていたことを挙げる。
カメラ1台で読めるメーター台数 | 6台(実績、同種類のメーターに限って複数台の認識が可能) |
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メーターとカメラの距離 | 10~30センチメートル |
撮影間隔 | 10秒~10分(実績) 接続台数やカメラにより異なる |
設定ツールの拡張機能 | 設定中のズーム機能 ずれ補正(マーカー貼付による) 複数針対応 複数目盛り領域対応 |