NECは2018年4月3日、米HortonworksのHadoopソフトでNECがサポートサービスを提供している「Hortonworks Data Platform」(HDP)を、NECのPCサーバーに搭載済みとしたアプライアンス製品「Data Platform for Hadoop」を強化したと発表した。これまでの「データ蓄積・処理」機能に加えて、新たに「データ収集」機能や、AIエンジンなどを活用した「データ分析」機能を提供する。
Data Platform for Hadoopは、Hadoopソフトとハードウェアを組み合わせたアプライアンス製品である。PCサーバーとして、インメモリー型の並列分散処理に適した「Micro Modular Server DX2000」を使っている。OSはRed Hat Enterprise Linuxで、HadoopソフトとしてHDPを搭載している。
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アプライアンス製品として、事前に設計・検証済みで提供する。個別のSI(システム構築)案件として導入するよりも、導入期間とコストを削減できる。ストレージ容量やCPU/メモリー容量は、用途や業務量の増大に合わせて柔軟に変更・拡張できる。
今回の機能強化では、Hadoopの中核機能であるデータの蓄積・処理に加えて、「Hortonworks DataFlow」(HDF)を搭載し、データの収集機能を追加した。RDBMSを含む多様なデータや、ログなどのストリームデータを取り込む。これを蓄積したり、リアルタイムに処理したりするデータフローの設計も行う。さらに、オープンソースのAIエンジンを活用したデータ分析機能も搭載した。
Data Platform for Hadoopには、関連サービスが3つある。(1)「データプラットフォームサービス」は、データ分析基盤を設計・構築する。(2)「データインテグレーション・分析サービス」は、ETLの設計やデータの可視化など、データ分析環境を構築する。(3)「最適システムメンテナンスサービス」は、実運用を始めたデータ分析基盤を最適な状態に維持する運用サービスである。
今回のアプライアンスの機能強化に合わせて、(2)のデータインテグレーション・分析サービスを新規にメニュー化した。顧客の具体的な業務課題をデータ分析により解決できるようになったとしている。
サービス名 | 価格(税別) |
---|---|
データインテグレーション | 440万円から |
データマイグレーション | 1330万円から |
データ見える化 | 960万円から |
リアルタイム分析 | 2220万円から |
セキュリティ&ガバナンス | 890万円から |