新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2018年4月5日、ローソンの電子商取引サイト「ローソンフレッシュ」や社内ポータルシステムなどを、オンプレミス環境からNSSOLのIaaSマネージドサービス「absonne」(アブソンヌ)に移行したと発表した。ローソンは、新規システム向けのAmazon Web Services(AWS)と、既存システム向けのabsonneを併用する。
ローソンは2014年に、情報システムを迅速に構築することを目的に、システム基盤をクラウドに順次移行する方針を定めた。新規に開発するシステムについてはAWS(Amazon Web Services)で構築することにした。一方で、国内3カ所のデータセンターにオンプレミスで保有する既存システムについては、クラウド化を見送ってきた。

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既存システムの運用管理コストを削減するため、既存システムと親和性が高いNSSOLのIaaSマネージドサービス「absonne」を採用した。absonneの特徴は、既存のアプリケーションをそのまま継続して利用できることであるという。さらに、既存環境と同一のネットワークセグメントをL2ネットワークのまま延伸できるため、IPアドレスを変更したりネットワークを再設計したりせずに済む。
ローソンは2018年4月時点で、EC系システムや情報系システムを中心に、260個のOSをabsonneに移行し、安定稼働しているという。これにより、一部データセンターの閉鎖を含め、運用管理コストを大幅に削減したとしている。今後も、オンプレミスで所有しているシステムのabsonneへの移行を拡大する。