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組み込み機器向けマルウェア対策にLinux版を追加、富士通SSL

2018年5月29日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2018年5月29日、IoT/組み込み機器向けのマルウェア対策ソフト「WhiteSec(ホワイトセック)」のラインアップを拡充し、既存のWindows Embedded版に加えて、新たにLinux版を発表した。同日販売を開始した。価格は個別見積もりで、デバイス数や利用形態などに応じて変わる。販売目標は5年間で10億円。

 WhiteSecは、IoT/組み込み機器向けのマルウェア対策ソフトである。富士通SSLのサーバー向けセキュリティソフト「FUJITSU Security Solution SHieldWARE」(SHieldWARE)の技術を、IoT/組み込み機器向けに応用した。主な機能は、(1)マルウェアの実行を抑止するホワイトリスト型の実行制御機能、(2)デバイス上の脆弱性からマルウェア感染を防ぐメモリー保護機能、(3)USBメモリーなど外部媒体からのマルウェア侵入を防ぐデバイス制御機能、などである。

 対象となるIoTデバイスのOSは、Windows EmbeddedとLinux。2017年12月に第1弾としてWindows Embedded版の販売を開始しており、今回新たにLinux版の販売を開始した。Linux版の販売にあわせて、各種Linuxやユーザー独自のLinux環境に向けてWhiteSecをカスタマイズする「ポーティングサービス」も提供する。

 WhiteSecの特徴の1つは、ホワイトリスト型の実行制御機能を備えることである。あらかじめホワイトリストに登録されたプログラムに限って実行を許可する仕組みである。これにより、新種のマルウェアが侵入した場合でも、マルウェアを実行せずに済む。ブラックリスト方式と異なり、ウイルス定義ファイルの更新が不要なため、定義ファイルの更新が困難な組み込み機器に適する。

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