NECソリューションイノベータとNECネッツエスアイは2018年7月3日、マルウェア対策をトータルで支援するサービス「エンドポイント脅威対策サービス with CylancePROTECT」を発表、同日付けで提供を開始した。マルウェア対策ソフトとセキュリティ監視・運用サービスを組み合わせて提供する。
NECソリューションイノベータとNECネッツエスアイの「エンドポイント脅威対策サービス with CylancePROTECT」は、マルウェア対策の一連の作業をトータルで支援するサービスである。NECソリューションイノベータが販売しているマルウェア対策ソフト「CylancePROTECT」(米Cylance製)と、NECネッツエスアイのSOC(セキュリティオペレーションセンター)を用いたセキュリティ監視・運用サービスを組み合わせた。
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マルウェア対策ソフトと運用サービスを組み合わせて提供する背景について両社は、マルウェア対策ソフトの導入企業から、エンドポイントのセキュリティ運用をすべてアウトソースしたいという要望が増えていることを挙げる。
価格(税別)は、マルウェア対策と運用レポートの基本サービスを提供するエントリープラン「Basicサービス」の場合に、管理対象500台で年額300万円(1台あたり年額6000円)から。販売目標は、今後3年間で10万台。
プラン | マルウェア対策 | 運用レポート | 運用代行 | ファイル解析 | 最小提供クライアント数 |
---|---|---|---|---|---|
Basic | ○ | ○ | - | - | 20台 |
Basic+ | ○ | ○ | ○ | - | 251台 |
Professional | ○ | ○ | - | ○ | 251台 |
Professional+ | ○ | ○ | ○ | ○ | 251台 |
Basic mini | ○ | ○ | ○ | - | 5台 |
Professional mini | ○ | ○ | ○ | ○ | 5台 |
CylancePROTECTの特徴は、対象のファイルがマルウェアの特徴を備えるかどうかを、機械学習で生成したアルゴリズム(計算式)で判定することである。マルウェアを含んだ大量のファイルのビットパターンを機械的に学習してマルウェアの特徴を抽出し、アルゴリズムに落とし込んでいる。
アルゴリズムで判定する仕組みであることから、今後登場する未知のマルウェアであっても検知できる。シグネチャ型のウイルス対策と異なり、パターンファイルの更新も必要ない。