NTTデータとBeeXは2018年8月31日、SAP基盤技術やシステム移行を中心としたクラウド事業分野において資本業務提携した。SAPなど基幹系システムの導入・運用実績があるNTTデータグループと、パブリッククラウドの先進的な技術、サービス活用ノウハウに強みを持つBeeXが協業することにより、クラウド基盤を活用したエンタープライズシステム事業を相互に加速していくとしている。
NTTデータグループは、製造業を中心とした顧客企業へ、SAPを中心としたERPを含む基幹系システム導入支援や運用管理など様々なサービスを提供してきた。BeeXは、SAP稼働基盤のクラウド移行・構築サービスの提供やクラウド上でのSAPシステム運用を中心にビジネスを展開してきた。
今回、両社が資本業務提携することにより、NTTデータグループのSAPなどのシステム開発・導入ノウハウや多くのユーザー企業との関係を生かすとともに、BeeXのSAP基盤技術やパブリッククラウドの先進的な技術、サービス活用ノウハウを組み合わせて、基幹系システムのクラウド化を支援していくという。
同提携により、ユーザーのSAP環境をクラウド上に構築、クラウドマイグレーション案件の創出や技術・人材交流を実施する。また2025年には、SAP ERP 6.0のサポート終了期限を迎えるため、SAP S/4HANAへのコンバージョン需要が拡大すると予想されるとし、これらに対して、ユーザーのクラウドファーストの要望に応えるサービスを提供できる体制を強化すると伝えている。
なお、NTTデータは同提携により、BeeXが実施する第三者割当増資の引き受けを行う。