非鉄金属、化成品、金属加工品製品などを扱う専門商社の旭日産業は、基幹システムとして「SAP S/4HANA」の導入を決定した。TISのSIサービスでSAP S/4HANAへの移行を支援する「SAP S/4HANAのりかえサービス」を利用する。インフラ環境は、将来的に社内システムをIaaSサービスに移行することを見据えてAWS(Amazon Web Services)を採用した。TISとSAPジャパンが2018年11月5日に発表した。
旭日産業では、会計領域、在庫購買、販売などの業務において、これまで「SAP ERP」で構築したシステムを自社サーバールームで運用してきた。しかし、海外ビジネスの拡大や今後の成長戦略を推し進める過程でITシステムの見直しが必要と判断し、SAP S/4HANAの採用を決定した。
SAP S/4HANAへの移行プロジェクトのパートナーにTISを選んだポイントとして、専門商社に関する業務知識とプロジェクト推進ノウハウがあること、業務や運用の設計も含めたトータルな支援を期待できること、SAP S/4HANAやクラウド環境の経験が豊富なこと、などを挙げている。
TISは、SAP S/4HANAのりかえサービスを、2018年8月1日から提供している(関連記事:TIS、SAP ERPからS/4HANAへの移行支援サービスを開始)。これまで手がけていた移行プロジェクトで得たノウハウを活かして、ベストプラクティスをもとに、(1)移行の可否判定と、システム規模の確認、(2)移行費用の見積もり、(3)移行の実施、の3ステップでERPをバージョンアップする。