日本IBMは2018年11月27日、IBM Cloud上でアプリケーションを利用しているユーザーに向けた運用サービス「IBM Services for Managed Applications」のラインアップを拡充し、新たに米Oracleのアプリケーション向けに運用サービスを提供すると発表した。2019年2月から提供する。
前提となるIBM Services for Managed Applicationsは、IBM Cloud上で独SAPや米Oracleなどのミドルウェアやアプリケーションを動作させる際に、OS、データベース管理システム、ミドルウェア、アプリケーションの運用・保守を支援するサービスである。価格は個別見積もり。
これまで日本IBMは、IBM Services for Managed Applicationにおいて、独SAPのミドルウェア/アプリケーションを対象とするサービスを提供してきた。今回新たに、米Oracleのアプリケーションについても運用サービスをメニュー化した。
Oracle製のOS/ミドルウェアを使う場合、標準でOS(Windows、Red Hat Enterprise Linux、Oracle Linux)とサーバー仮想化ソフト(Oracle VM)の運用サービスを提供し、オプションで各種アプリケーションの運用サービスを提供する。管理可能なミドルウェア/アプリケーションには、Oracle WebLogic、Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、JD Edwardsなどがある。
さらに、Oracle製のOS/ミドルウェアを使う場合、複数のユーザーがサーバーを共有するマルチテナント型だけでなく、ユーザーがサーバー資源を占有して使えるベアメタル型のサービスも提供する。ユーザー専用に用意したサーバーをユーザーみずからコントロールできるので、データの機密性を確保したいケースなどに向く。