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NTTアドバンステクノロジ、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」の導入を2018年10月に開始
2018年12月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、クラウド型のERP(基幹業務システム)ソフト「SAP S/4HANA Cloud」の採用を決定し、導入プロジェクトを2018年10月に開始した。SAPジャパンが2018年12月14日に発表した。
NTT-ATは、NTT研究所の研究成果を製品化・サービス化する事業を担う企業である。特に、RPAソフトの「WinActor」や、コールセンター関連サービスは、NTTグループ以外にも広く利用が進んでいる。
NTT-ATはこれまで、SAP ERPを十数年にわたって利用してきた。この間に追加したモジュールが複雑化し、全体のアーキテクチャの整理と業務効率の見直しが必要だった。
そこで、現在の基幹システムをシンプル化することにした。業務部門をはじめとする各部門とSAPジャパンが複数回にわたってワークショップなどを実施し、SAP S/4HANA Cloudの採用を決定した。
SAP S/4HANA Cloudの採用の理由として、業務への適合率が高かったこと、クラウド基盤で経営情報を可視化でき、業務のシンプル化、共通業務のコスト削減を実現できること、標準機能に業務を合わせるアプローチで短期間に導入できること、などを挙げる。
NTT-ATでは、SAP S/4HANA Cloudの導入によって、システムのシンプル化、保守効率の向上、経営判断の迅速化を実現し、より革新的な経営を実現することを目指す。
なお、SAP S/4HANA Cloudは、クラウド型のERPソフトである。あらかじめ用意しているビジネスシナリオの中から自社の業務に必要な機能を選択することによって、業務の標準化を実現する。SaaS型で提供することから、短期間で容易に業務プロセスを設計できるとしている。