[市場動向]

日立ソリューションズが米Capax Globalを買収、Azure上のアプリケーション開発を強化

2019年1月15日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズは2019年1月15日、同社グループ会社の米Hitachi Solutions America(日立ソリューションズアメリカ)が、Microsoft AzureやOffice 365などを活用したITサービスを提供する米Capax Global(キャパクスグローバル)を買収すると発表した。2019年1月14日に手続きを完了した。

 米Capax Globalは、Microsoft Azure上のアプリケーション開発などを提供するITサービス企業である(表1)。データマネジメント基盤のモダナイゼーション(現代化)やAI/IoTなどのITプロジェクトを得意としている。データサイエンティストやデータアナリストを抱えており、金融、小売、製造業向けのサービスで多数の実績がある。

 今回の買収は、日立グループの北米でのクラウド事業成長戦略に向けて、米Microsoftのクラウド基盤を用いた事業を強化するものとなる。日立ソリューションズは、今回の買収によって、60人以上のデータアナリストやアプリケーションエンジニアを新たに確保する。

 日立ソリューションズはこれまで、北米、欧州、東南アジア、インド、中国で現地法人を設立し、ERP/CRMサービスであるMicrosoft Dynamics事業を中心に、グローバル事業を展開してきた(表2)。

 今回の買収によって、これまで手がけてきたMicrosoft Dynamics事業に加え、Azureを活用したデータ活用基盤のコンサルティング、アプリケーション開発、データ分析まで、米Microsoftのクラウド関連サービスを総合的に提供できるようになる。

 米Capax Globalの買収により、米Microsoftの製品・サービスをベースとした関連サービスにおいて、2021年度海外売上高400億円を目指す。

表1:米Capax Global(キャパクスグローバル)の概要 [2018年9月末時点]
本社 米国イリノイ州シカゴ
代表 CEO Jerry Hawk
設立 2004年
拠点 フィラデルフィア
従業員数 62人
事業内容 データ基盤のモダナイゼーション
Microsoft Azure上のアプリケーション開発
IoT、AI、データ分析
ホームページ(英文) https://www.capaxglobal.com/
表2:米Hitachi Solutions America(日立ソリューションズアメリカ)の概要 [2018年9月末時点]
本社 米国カリフォルニア州アーバイン
代表 CEO:秋山 恵穂
設立 1991年
拠点 グリーンビル、ナシュビル
従業員数 470人
事業内容 企業向けクラウドサービス「Microsoft Dynamics 365」や関連サービスの導入支援・保守、セキュリティ関連サービスの導入支援・保守
ホームページ(英文) http://us.hitachi-solutions.com/
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